アクモス、今期最終を赤字拡大に下方修正、配当も無配転落

所管するソーシャルソリューション事業部の通期の営業損失が244百万円となる見込みとなりました。その他の事業部については営業利益74百万円となる見込みとなったため、当社個別の営業損失は170百万円を予想しております。平成27年２月３日現在において、消防通信指令システム開発案件におけるプロジェクト長期化及び平成27年６月末まで納品後の対応が発生する見通しとなったことを受け、ソーシャルソリューション事業部の通期の営業損失が120百万円となる見込みとなったため、前回の業績予想修正の開示をいたしました。しかしながら、平成27年３月末での納品後の対応について、平成27年６月末までの収束を図ってまいりましたが、本資料の発表日現在、複数プロジェクトで障害対応が続き、一部の案件の対応は平成27年12月末まで長引く見通しとなりました。このため、製品保証引当金の算定を見直し、当第３四半期累計期間末に計上していた46百万円を戻し入れたうえで、当期末に新たに117百万円を製品保証引当金として売上原価に計上する見通しとなりました。その結果として、ソーシャルソリューション事業部の通期の営業損失が244百万円となる見込みとなっております。特別損益については、使用する見込みのなくなった有形固定資産11百万円を減損損失として計上する見込みです。平成27年7月以降の消防通信指令プロジェクトの事業計画見直しに伴い、当期末の同プロジェクト関連のソフトウェアの未償却残高が翌期以降の見込販売収益の額を上回る見込みとなったため、ソフトウェア償却費のうち49百万円を特別損失として計上する予定です。また、繰延税金資産の一部の取崩しを通期で26百万円行う見込みとなっております。これらの理由により、売上高は2,670百万円、営業損失は170百万円、経常損失は155百万円、当期純損失は260百万円を見込んでおります。なお、この状況を踏まえ、平成27年２月３日付「通期業績予想の修正及び特別損失の発生及び繰延税金資産の一部取り崩し並びに経費削減計画の実施に関するお知らせ」にてお伝えした経費削減計画のうち、一部の取締役・執行役員の報酬の減額を、平成28年６月期も継続し、平成27年７月から平成27年12月までの６か月間について、代表取締役社長及び取締役2名の報酬を20％、その他の執行役員3名の報酬を5％減額する予定です。（連結）連結業績予想につきましては、売上高は3,980百万円とほぼ当初の予想通りとなる見込みですが、上記の個別業績の影響を受け、営業損失が165百万円、経常損失が160百万円、当第２四半期累計期間中に一部子会社における固定資産の減損損失20百万円を計上したことなどから、当期純損失は330百万円となる見込みであります。

　当社は、個別当期純利益に対する配当性向30％を目標に連結業績並びに内部留保を勘案し、配当を行うことを基本方針としておりますが、当期の個別・連結の業績予想を踏まえ、誠に遺憾ではございますが、期末配当の実施を見送らせていただくことになりました。なお、今後、受注獲得にさらに注力するとともに、収支改善に努め、早期の業績回復と復配を目指してまいります。