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4564> [東証M] が3月30日朝(08:30)に非開示だった業績見通しを発表。15年3月期の業績予想は連結経常損益が20.2億円の赤字(前期は37.6億円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しと発表した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
【業績予想について】 事業収益につきましては、提携先製薬企業からのマイルストーン収入、開発協力金、研究協力金などの受領により、760百万円となる見通しです。 一方、医薬品候補物質等の基礎研究、創薬研究の継続的な実施による研究開発費用の計上に加え、下記【研究開発の状況について】に記載のとおり、主として、低分子医薬、がん特異的ペプチドワクチン、抗体医薬、の3つ
»続く
の領域についての臨床開発進展による費用計上を主な要因として、営業損失は2,040百万円、経常損失は2,020百万円となる見通しです。当期純損失につきましては、受取和解金、新株予約権戻入益などの特別利益の計上を主な要因として、1,450百万円となる見通しです。【研究開発の状況について】 当社は、シカゴ大学中村祐輔教授の当社特別科学顧問就任、及び新経営体制発足後、低分子医薬、がん特異的ペプチドワクチン、抗体医薬、の3領域において戦略的に研究開発を進展させて参りました。(低分子医薬) がん幹細胞の維持に重要な分子であるMELK(Maternal Embryonic Leucine zipper Kinase) を標的としたOTS167については、標準療法不応の固形がんに対する第 I 相臨床試験を米国にて実施中で、プロトコールに従って初期安全性を確認し、引き続き用量を増やした臨床試験を進めております。現時点までに、重篤な副作用はなく順調に試験が経過しております。OTS167は動物実験で乳がん、肺がん、前立腺がん、膵臓がんなどに対し、強力な腫瘍増殖抑制効果を確認しており、今後これらのがん種への適応拡大を諮って参ります。 また、細胞分裂に重要ながん特異的新規標的分子(TOPK)に対する最適化化合物を同定しております。動物実験で、がんの消失等顕著な結果が得られたことから、早期の臨床試験開始を目途に、製剤化検討及び非臨床試験を進めております。 これらに加え、複数のリン酸化酵素以外の新規標的分子(糖転移酵素・メチル化転移酵素など)に対するリード化合物をすでに同定しており、現在、それらの最適化を進めております。これらの低分子医薬候補物質の臨床開発を強力に推進して参ります。(がん特異的ペプチドワクチン) がん特異的ペプチドワクチンにつきましては、新経営体制発足後、提携先製薬企業との戦略的対話を促進し、提携先が実施する臨床開発の側面支援、後方支援を強化して参りました。塩野義製薬株式会社とは、当社がライセンスアウトしているがん特異的ペプチドワクチンS-588410の臨床開発を支援する目的で、食道がん患者さんを対象とした第 III 相臨床試験実施に関する覚書を締結しており、塩野義製薬株式会社が独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験届を提出し、臨床試験を開始しております。また、提携先製薬企業のみならず、ワクチン事業を推進するための施策を継続的に検討しております。 さらに、がん免疫療法においての最先端の取組みとして、当社は、シカゴ大学医学部中村祐輔研究室において開発された、「次世代シーケンサーを用いてT細胞受容体(T Cell Receptor;TCR)を解析する方法」を導入し、当社ワクチン事業を科学的エビデンスを重視して推進するとともに、製薬企業、医療機関、研究機関等に対してTCR解析サービスを提供する事業を開始することを決定いたしました。当社が導入するTCR解析方法は、血液中およびがん組織や腹水・胸水中のT細胞の変化をモニタリングすることが可能であり、数百万から1千万種類のT細胞に相当するTCRの情報を迅速に提供することができます。また、B細胞受容体(B Cell Receptor;BCR)の解析、さらに、がん分野のみならず、自己免疫疾患・薬剤や食物アレルギー・感染症時の免疫細胞の変化などを調べることにも応用可能です。当社は、シカゴ大学と連携し、世界で最先端のTCR解析技術を開発し、ワクチン療法などの患者さんの選択や治療経過のモニタリングを実施すると共に、TCR解析の研究開発と事業化によって、医療への貢献を図っていくことにしたいと考えております。(抗体医薬) がん治療用抗体OTSA101 については、肉腫治療の世界的権威であり、欧州がん研究・治療機構(European Organization for Research and Treatment of Cancer:EORTC)元会長のJean-Yves Blay 教授主導のもと、軟部肉腫の1種である滑膜肉腫に対する第 I 相臨床試験を実施しており、これまでに重篤な副作用もなく順調に経過しております。なおOTSA101は、欧州委員会(European Commission)及び米国食品医薬品局(FDA)より、軟部肉腫に対するオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定されております。第 I 相臨床試験終了を視野に入れ、有効性を検証するための最終臨床試験デザインの検討を行っております。 当社は、今後とも、低分子医薬、がん特異的ペプチドワクチン、抗体医薬、の3領域において戦略的に研究開発を推進し、当社の創業以来の企業使命である「有効性が高く、より副作用の少ないがん治療薬・治療法を一日も早くがんに苦しむ患者さんに届けること、がんとの闘いに勝つこと」を可能な限り早期に実現すべく、役職員一同邁進して参ります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 14.10-03 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
14/05/15 |
新 14.10-03 |
409 |
-960 |
-965 |
-703 |
-4.79 |
0 |
15/03/30 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2015.03 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
14/05/15 |
新 2015.03 |
760 |
-2,040 |
-2,020 |
-1,450 |
-9.87 |
0 |
15/03/30 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
13.10-03 |
684 |
-1,701 |
-1,692 |
-1,662 |
-12.8 |
0 |
14/05/15 |
予 14.10-03 |
409 |
-960 |
-965 |
-703 |
-4.8 |
0 |
15/03/30 |
前年同期比 |
-40.2 |
赤縮 |
赤縮 |
赤縮 |
赤縮 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2013.03 |
3,277 |
-1,113 |
-1,113 |
-1,103 |
-10.2 |
0 |
13/05/15 |
2014.03 |
1,017 |
-3,785 |
-3,767 |
-3,676 |
-28.2 |
0 |
14/05/15 |
予 2015.03 |
760 |
-2,040 |
-2,020 |
-1,450 |
-9.9 |
0 |
15/03/30 |
前期比 |
-25.3 |
赤縮 |
赤縮 |
赤縮 |
赤縮 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。