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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ZOZO、大日印、東エレク

■ZOZO <3092>  2,457円  +291 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ZOZO<3092>がマドを開けて急伸。ヤフー<4689>が同社をTOB(株式公開買い付け)で買収することを発表、TOB価格は1株2620円ということで、この水準にサヤ寄せする形で一気に水準を切り上げた。ヤフーは最大で同社株式の過半である1億5300万株弱の取得を目指し連結子会社化する方針。市場では「ヤフーにすれば業容拡大を図る上でZOZOの確立されたビジネスモデルは魅力的。昨年の7月に株価が5000円近くまで買われたことを考えれば時価はほぼ半値水準に近く、安い買い物とみることもできる。一方、(ZOZOの)前沢社長にすれば、ゾゾタウンの会員数は増勢でも新たな成長へのビジョンが見えなくなった、ここが潮時という気持ちがあるのではないか」(国内ネット証券ストラテジスト)としていた。

■大日本印刷 <7912>  2,700円  +230 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 11日、大日本印刷 <7912> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.94%にあたる3000万株(金額で600億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月12日から20年3月24日まで。

■セゾン情報システムズ <9640>  2,140円  +129 円 (+6.4%)  本日終値
 セゾン情報システムズ <9640> [JQ]が急伸。11日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.5億円→15億円に57.9%上方修正。従来の23.2%減益予想から一転して21.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。データ連携プラットフォームなどのライセンス販売が大幅に増加したうえ、クラウド型の定額サービスも伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の25億円(前期は23.4億円)を据え置いた。

■オープンドア <3926>  2,257円  +118 円 (+5.5%)  本日終値
 旅行比較サイト「トラベルコ」を運営するオープンドア<3926>が後場一段高。同社は11日、海外航空券及びホテル比較サービスで、KNT-CTホールディングス<9726>子会社のKNT-CTウエブトラベルとの連携を開始したと発表。KNT-CTウエブトラベルは、近畿日本ツーリストブランドのWeb部門を担う企業。近畿日本ツーリストは、これまで掲載していたトラベルコの海外・国内ツアー、海外航空券、国内ホテル、新幹線+ホテル比較サービスに、新たに海外航空券+ホテル比較サービスが加わることになる。

■コロプラ <3668>  736円  +26 円 (+3.7%)  本日終値
 コロプラ<3668>が急伸。同社はきょう、スマートフォン向け位置情報RPG「ドラゴンクエストウォーク」の配信を開始したと発表。期待感が高まるかたちとなったようだ。「ドラゴンクエストウォーク」は、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスと共同開発したアプリ。ドラゴンクエストの世界と化した現実世界を、自らが主人公となって歩き冒険を進めていく。

■バンナムHD <7832>  6,370円  +170 円 (+2.7%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が続伸、今月5日につけた年初来高値6470円奪回を視界に捉えている。世界最大級のゲーム展示会である「東京ゲームショウ2019」がきょう幕張メッセで開幕。そのなか、クラウドを活用した次世代型ゲームに注目が集まっている。クラウドゲームについては、米グーグルをはじめ大手IT企業が相次いで参入を図るなど、市場が急拡大する傾向にある。そのなか、バンナムHDは「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」などの有力なコンテンツを有し、メディアミックス戦略推進のもと、家庭用ゲームにとどまらず、クラウド普及を背景にスマートフォンゲームなどへも積極展開し新境地を開拓している。業績も20年3月期は営業利益段階で前期比17%減の700億円を予想するが、上振れの可能性がある。また、21年3月期については増益に転じる公算が大きいとみられている。

■東京エレクトロン <8035>  20,950円  +550 円 (+2.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が2万1000円台目前に買われ年初来高値を更新。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>も大幅高。このほかSCREENホールディングス<7735>なども新高値をつけるなど半導体製造装置関連が軒並み高に買われている。前日の米国株市場では米中摩擦の緩和期待からハイテク株中心に広範囲にリスクを取る動きが優勢となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6連騰で上昇基調を強めている。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で関連銘柄に物色の矛先が向いている。

■東京ドーム <9681>  1,009円  +23 円 (+2.3%)  本日終値
 東京ドーム<9681>が続伸。同社は11日取引終了後に、20年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。営業利益は63億400万円(前年同期比6.3%増)となり、通期計画122億円に対する進捗率は51.7%となった。売上高は453億6900万円(同8.5%増)で着地。メジャーリーグ開幕戦やプロ野球の売り上げ、コンサートイベント関連商品の販売が好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■村田製作所 <6981>  5,030円  +53 円 (+1.1%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など大手電子部品株が上昇。前日に米国株市場ではアップル株が3%を超える上昇をみせ、全体相場を牽引した。iPhoneの新製品発表会はアナリストなどの高い評価を呼んだことで、株式市場でも買いが優勢となった、同社株は再び時価総額1兆ドルを突破しており、東京市場でも同社製品にセラミックコンデンサーなどの電子部品を供給するサプライヤーに買いが向かった。

■オハラ <5218>  1,322円  -252 円 (-16.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 オハラ<5218>は急反落。11日の取引終了後、19年10月期の連結業績予想について、売上高を246億円から237億円(前期比16.0%減)へ、営業利益を15億円から13億円(同60.2%減)へ、純利益を6億円から5億円(同84.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。デジタルカメラ市場の縮小に伴い光学機器用レンズ材の需要が想定以上に減少しているほか、耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」のスマートフォン向け商流確立が来期以降に遅延する見込みであることが要因。また、販売減少に伴い生産設備の稼働率が低下することも収益悪化に拍車をかけた。同時に、業績予想の修正に伴い、従来30円を予定していた期末一括配当を15円にすると発表しており、これも売り材料視されている。なお、前期実績の30円に対しては15円の減配になる予定だ。

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