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話題株ピックアップ【夕刊】(1):野村、国際石開帝石、ふくおかFG

■ふくおかFG <8354>  2,095円  +131 円 (+6.7%)  本日終値
 地銀株が軒並み高。ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が5日続伸で大幅高となったほか、七十七銀行<8341>や京都銀行<8369>、山陰合同銀行<8381>、京都銀行<8369>などが高く、地銀株への物色人気が継続している。6日にSBIホールディングス<8473>と島根銀行<7150>が資本業務提携することを発表。SBIは島根銀に25億円を出資し、グループ全体の出資比率は約34%となる。長期金利による環境好転を受け銀行株に見直し機運が出ているほか、SBIが島根銀行をグループの傘下に入れる動きが出てきたことから、地銀業界に再編機運が膨らんでいる。

■野村ホールディングス <8604>  480.6円  +24.3 円 (+5.3%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>をはじめ証券株に買いが流入。野村は約8カ月ぶりに年初来高値を更新した。ここ日経平均は上昇基調にあり、昨年11月下旬から12月にかけて記録した7連騰に並んだ。投資家心理の改善を背景に売買代金も足もと増勢にあり、証券会社は手数料収入の増加と投信などの運用成績向上への思惑が買いを誘う要因となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  984円  +46.7 円 (+5.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、コスモエネルギーホールディングス<5021>、出光興産<5019>などの石油関連株が高い。11日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月物は、石油輸出国機構(OPEC)による協調減産期待から一時1バレル58.76ドルと1カ月ぶりの高値を付けたが、ボルトン米大統領補佐官の解任で、中東での対立が和らぐとの観測から終値は前日比0.45ドル安の57.40ドルで取引を終えた。ただ、米中貿易協議の進展期待もあり、この日の時間外取引では57.8ドル近辺まで値を上げている。これを受け、国際石開帝石など石油関連株には見直し買いが入った。

■三菱UFJ <8306>  570円  +24.2 円 (+4.4%)  本日終値
 メガバンクが連日の人気化。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は5日続伸し株価は570円台に上昇。4月中旬以来、約5カ月ぶりの高値圏に値を上げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>もそろって5日続伸している。前日のニューヨーク債券市場で米長期金利は前日比0.091%高い1.735%に上昇し、1カ月ぶりの高値圏となった。これを受け、長短金利差拡大に伴う業績回復期待が膨らんでいる。大手銀行株には、売りを膨らませていた外国人からの買い戻しが流入しているとみられている。

■大成建設 <1801>  4,100円  +150 円 (+3.8%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>、清水建設<1803>など大手ゼネコン株が足並みを揃えて5連騰。戻り足を強めている。ここまで建設セクターは物色対象から外れていたきらいもあったが、ここにきてリターンリバーサル狙いの買いに弾みがついている。市場では「安倍政権が内閣改造を経て、消費増税による景気低迷を食い止める形で補正予算編成に動くという観測が出ている。これに先回りする形で買いが入っているようだ」(国内証券マーケットアナリスト)としている。

■武蔵精密工業 <7220>  1,367円  +49 円 (+3.7%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>の戻り足が急だ。9月に入り上値追い態勢に入り75日移動平均線を上回ってきた。ここ為替の円安基調を背景に自動車株が戻り歩調にあるが、ホンダ系自動車部品メーカーでPERが10倍未満で割安感のある同社にも物色の矛先が向いている。また、同社は人工知能(AI)分野に積極的に踏み込んでいる点が注目されている。既にイスラエル企業とAI技術分野で連携を図っているが、国内でもAIの社会実装ビジネスを展開するベンチャー企業などとディープラーニング分野で業務提携している。

■ハピネット <7552>  1,320円  +46 円 (+3.6%)  本日終値
 ハピネット<7552>が5日続伸。午後1時ごろ、子会社マックスゲームがニンテンドースイッチ・ライトの関連商品を20日に発売すると発表しており、これが好感された。今回発売するのは、専用液晶保護フィルムや専用スマートポーチなど7製品。マックスゲームズは、任天堂<7974>製品との適合性が確認された正式ライセンス商品を中心にキャラクターライセンス商品の企画・製造・販売を行っており、新製品投入による業績への寄与が期待されている。

■ケーヨー <8168>  493円  +17 円 (+3.6%)  本日終値
 ホームセンター大手のケーヨー <8168> が続伸。10日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→6.4億円に42.2%上方修正。増益率が3.2%増→46.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。梅雨明けの遅れによる夏物商品の販売不振で売上高は計画を下回ったものの、DCM棚割導入改装の実施を背景に、想定以上に経費削減が進んだことが利益を押し上げた。なお、通期の経常損益は従来予想の7億円の黒字(前期は7.5億円の赤字)を据え置いた。

■住友金属鉱山 <5713>  3,435円  +101 円 (+3.0%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>などをはじめ非鉄株に買いが集まっている。ここ上昇基調を続けていた金市況が下落に転じたものの、一方で下値模索を続けていた銅市況が底入れ反転の動きをみせてきた。米中協議の進展期待から中国景気減速に対する過度な不安心理も後退、世界経済の実勢を反映するといわれる銅市況も下げ止まる動きをみせていることから、非鉄セクターの株価を刺激している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,355円  +172 円 (+2.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。ここ米長期金利が戻り歩調に転じるなか、日米金利差拡大の思惑を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発、足もとは1ドル=107円60銭近辺の推移と円安基調にある。これを受けて輸出採算の改善期待から自動車株には買いが向かいやすくなっている。トヨタの20年3月期通期想定為替レートは106円で、ドル円相場の実勢からは収益メリットが発生する。

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