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話題株ピックアップ【夕刊】(2):アンリツ、国際石開帝石、東エレク

■レスターHD <3156>  1,668円  +65 円 (+4.1%)  本日終値
 レスターホールディングス <3156> が高い。同社はUKCホールディングスとバイテックホールディングスが統合した半導体商社。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の39.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。バイテックHDの環境エネルギー事業で太陽光発電所向けパネルや部材の販売が大きく伸びたことが寄与。菱洋エレクトロ <8068> の持ち分法適用会社化に伴う投資利益29億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の65億円に対する進捗率は61.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アンリツ <6754>  1,988円  +74 円 (+3.9%)  本日終値
 アンリツ<6754>が切り返し急。一時80円高の1994円まで買われ2000円大台復帰を目前に捉えている。次世代通信規格の5G開発用計測機器が好調で収益に貢献している。20年3月期については営業利益段階で11%減の100億円を会社側では計画しているが、これは研究開発などに資金を投入する攻めの経営戦略によるもの。「5G関連の売り上げについて会社側は保守的で上振れ余地がある」(中堅証券アナリスト)という指摘もあり、改めて株価は上値指向を示している。

■国際石油開発帝石 <1605>  919.8円  +31.2 円 (+3.5%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など資源エネルギー株が高い。石油資源は一時、前日に比べ7%強の上昇となっている。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比2.17ドル高の1バレル57.10ドルと大幅高。米通商代表部は9月1日から発動を予定している対中制裁関税の第4弾に関して、一部品目については12月に延期すると発表。これを受け、米中貿易摩擦への懸念が後退し原油価格が上昇、日本の資源エネルギー株も買いが優勢となった。

■ラウンドワン <4680>  1,644円  +54 円 (+3.4%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を2260円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、足もとの好調な状況に加えて、人気女子プロボウラーにリアルタイムで挑戦できる「全国LIVE チャレンジマッチ」など新機能搭載の「ROUND1 LIVE」導入による集客効果が見込めることや、ボウリングなどの料金値上げ効果が見込めることから、国内既存店売上高の伸び率予想を上方修正。それに伴い「20年3月期は営業微増益、21年3月期~24年3月期まで4期連続で2ケタの営業利益成長」から、「20年3月期は12.7%営業増益、20年3月期~24年3月期まで5期連続で2ケタの営業利益成長」に見通しを引き上げたとしている。

■第一生命HD <8750>  1,391円  +26 円 (+1.9%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など生保株が久々に反発。ここ米長期金利の急低下が嫌気され株価は調整色を強めていたが、前日はこれまでのリスクオフの流れが一巡し、債券への資金流入も一服した。前日終値ベースで米10年債利回りは1.7%台を回復。更に超長期債の米30年債利回りも反発に転じており、これを受けて長期運用を行う生保セクターの株価にはポジティブに作用した。

■ココカラファイン <3098>  6,030円  +80 円 (+1.3%)  本日終値
 ココカラファイン<3098>が後場急伸。正午過ぎに、マツモトキヨシホールディングス<3088>と経営統合に向けた協議を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。経営統合を巡っては、マツキヨHDのほかスギホールディングス<7649>も統合を提案しており、ココカラFは特別委員会を設置して両社の統合案について検討してきた。今回、マツキヨHDと統合に向けた協議を開始することで決定したが、店舗作業の効率性やプライベートブランドの開発などで大きなシナジーが見込める可能性があると見込んでいる。なお、今後の協議にかかる日程については今後両社で検討するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  18,460円  +200 円 (+1.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が買われた。前日の米国株市場では、米政権が対中追加関税第4弾の一部品目について先送りすることを発表したことを受け米中摩擦問題に対する行き過ぎた懸念が後退、半導体関連に幅広く買いが先行した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%近い上昇で切り返しており、この流れが東京市場にも波及した。足もと外国為替市場で1ドル=106円台半ばまで円安が進んだことも追い風材料となっている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,295円  -142 円 (-9.9%)  本日終値
 オイシックス・ラ・大地<3182>が急反落。13日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高162億6500万円(前年同期比3.5%減)、営業利益5億4300万円(同11.0%減)、純利益2億7000万円(同49.7%減)と、2ケタ営業減益となったことが嫌気された。大型プロモーションの公開やテレビパブリシティの影響などでOisixの会員数が伸びたものの、大地を守る会、らでぃっしゅぼーやは新規集客の抑制などで伸び悩んだ。また、大規模プロモーションの実施が利益を圧迫し、これにより減収減益となったが、前年同期にはらでぃっしゅぼーやの決算期変更に伴い4カ月分の損益が含まれていることから、実質では6.6%増収、0.5%営業増益になったとしている。20年3月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比9.3%増)、営業利益22億円(同4.9%減)、純利益10億円(同58.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■ダブル・スコープ <6619>  965円  -97 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ダブル・スコープ<6619>が急落し年初来安値を更新。13日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を175億円から130億円(前期比48.9%増)へ、営業損益を8億円の黒字から26億円の赤字(前期33億4800万円の赤字)へ、最終損益を3億円の黒字から30億円の赤字(同28億6100万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。主要顧客の欧州自動車OEM向けは順調に推移しているものの、米中貿易摩擦の影響を受けて6月以降、主要顧客の中国工場向け民生用電池用途セパレータの出荷が急減速したことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高57億9800万円(前年同期比37.2%増)、営業損益24億1500万円の赤字(前年同期8億7500万円の赤字)、最終損益24憶6600万円の赤字(同5億2000万円の赤字)だった。

■パートナーエージェント <6181>  352円  +64 円 (+22.2%)  本日終値
 パートナーエージェント <6181> [東証M]が急騰。13日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比9.0倍の9000万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。4月に買収した格安婚礼サービス「スマ婚」を運営するメイションの業績上積みが収益を押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画の1億7000万円に対する進捗率は52.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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