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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値上がり、通貨安を巡る米中対立の警戒感がやや後退


【ブラジル】ボベスパ指数 101915.2 -2.00%
12日のブラジル市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比2081.00ポイント安(-2.00%)の101915.2で取引を終えた。103945.8から101621.2まで下落した。

売りが先行した下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏で推移した。景気後退懸念が高まっていることが圧迫材料。6月の経済活動指数は前年比で1.75%下落し、前月のプラス4.85%を大幅に下回った。また、成長予想の下方修正も圧迫材料。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人をまとめた調査では、2019年の成長予想が0.81%に下方修正された。

【ロシア】MICEX指数 2689.93 +0.38%
12日のロシア株式市場は小反発。主要指標のMOEX指数は前日比10.22ポイント高(+0.38%)の2689.93で取引を終了した。2682.05から2698.39まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。原油価格の上昇が資源銘柄の物色手掛かり。また、格付け会社フィッチ・レーティングスがロシアの投資適格格付けを「BBB-」から「BBB」に引き上げたことも支援材料。欧州との緊張関係が緩和されているほか、経済成長も順調に進めていると評価された。一方、米中貿易問題の不透明感などが引き続き指数の足かせとなった。

【インド】
休場

【中国本土】上海総合指数 2814.99 +1.45%
週明け12日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比40.24ポイント高(+1.45%)の2814.99ポイントと反発した。

通貨安を巡る米中対立の警戒感がやや後退。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を7.0211人民元と8営業日連続で元安方向に設定したが、市場予想の中央値(7.029人民元)ほど元安ではなかった。人民銀の資金供給もプラス。人民銀は12日、リバースレポを通じ300億人民元の資金を市中に供給した。

《CS》

 提供:フィスコ

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