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話題株ピックアップ【昼刊】:SUMCO、アドテスト、郵船

■SUMCO <3436>  1,480円  +66 円 (+4.7%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が大幅高。ここ、半導体メモリー市況の回復が早まるとの見方が強まり、半導体製造装置メーカーなどをはじめ関連銘柄に追い風となっている。そのなか、同社はシリコンウエハーの世界シェアで信越化学工業<4063>と双璧にあり、半導体生産が回復することで商機が高まるとの思惑が買いを後押ししている。300ミリウエハーは生産能力の増強を行い、既に下期の需要回復局面をにらんだ準備を完了させている。

■アドバンテスト <6857>  3,485円  +155 円 (+4.7%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が前日に続き買い優勢の展開。米国株市場では半導体関連株に投資資金が集まっており、前日はザイリンクスやエヌビディアなどが買われ全体相場を牽引した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸、4月につけた最高値1589を再び視界に捉えてきた。これを受けて東京市場でも半導体関連セクターを注目する動きが強まっている。なお、アドバンテはきょう決算発表を迎える。

■日本郵船 <9101>  1,877円  +35 円 (+1.9%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>がいずれも上値追いを継続。ここ継続的に買いが向かっており、業種別値上がり率で「海運」はきょうも首位を争う状況にある。ばら積み船市況の回復が急で海運セクターにとって追い風となっている。また、郵船など大手3社はコンテナ船事業を統合し、ONE社を設立しているが、貨物構成の最適化など合理化努力が採算性改善に寄与し、今期は損益黒字化が見込まれており、これを評価する買いも流入しているもよう。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,541円  +91 円 (+1.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は4連騰、一時5600円台に歩を進め6月下旬の株式分割後の高値を連日更新している。売買代金は東証1部で2位以下を大きく引き離すトップとなっている。同社は傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じシェアオフィス大手のウィーワークを運営するウィーカンパニーに出資している。前日に米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、9月にもウィーカンパニーが米国株市場に株式公開する計画にあると報じたことが、ソフトバンクグループの株高を後押しする材料となった。

■ヨコオ <6800>  2,254円  +33 円 (+1.5%)  11:30現在
 ヨコオ<6800>が4日続伸している。この日、車両利用者に直接鍵を受け渡したりせず、クラウドからより安全に車の鍵の開閉を制御するシステムを開発し、サービス提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同システムは、MaaSへの取り組みの一環として開発したもので、従来の鍵開閉システムと異なり、車載ネットワークの標準規格であるCANにアクセスすることなく鍵を開閉するようにしたのが特徴。鍵の遠隔開閉制御は、制御サーバーから車載器にアクセスして行うが、制御サーバーと車載器が相互に認証を行うことで高い安全性を担保しているほか、同社の車載アンテナ技術を活用することで、電波の届きにくい弱電界地区でも確実な通信を可能にしている。また、CANへのアクセスを不要としているため、車両への施工容易性が向上しているという。車載器は、連携して開発を行ってきたニッポンレンタカーサービス(東京都千代田区)の「セルフレンタカー」に搭載され、7月17日からトライアル運用が始まっているとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,190円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が堅調。外国為替市場で1ドル=108円台前半の推移とドル高・円安方向に振れており、これにより輸出採算悪化に対する懸念がやや後退している。両社を含め大手自動車メーカー各社は今期の想定為替レートを1ドル=110円に設定しており、実勢はまだ円高デメリットが見込まれる局面にあるが、株価的には織り込みが進んでいる。なお、日産自は読売新聞が、グループ全体で1万人規模の人員削減を計画していると伝えたが、株価的には足もと消化難という状況。

■三菱UFJ <8306>  530.7円  +3.5 円 (+0.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの戻り足が目立ってきた。米長期金利低下などを背景に収益環境の厳しさが意識され、株価は底値圏に沈んでいたが、ここにきて高配当利回りなどに着目した押し目買いが厚みを増している。足もとは、海外ヘッジファンド筋の買い戻しなども観測され、株価の戻りを助長している。ただ、信用買い残は買い長で、三菱UFJの信用倍率は直近19日現在で2.88倍。上値では戻り売り圧力が顕在化し、上げ幅は小幅にとどまっている。

■タツタ電線 <5809>  488円  -27 円 (-5.2%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 タツタ電線<5809>が大幅続落している。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を615億円から575億円(前期比0.9%減)へ、営業利益を50億円から35億5000万円(同12.7%減)へ、純利益を36億円から25億円(同14.6%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。米中の貿易摩擦の長期化や携帯端末市場低迷などに伴い、機能性フィルムや機器用電線の販売が減少する見通しであることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高134億500万円(前年同期比8.1%減)、営業利益4億2900万円(同64.6%減)、純利益3億2000万円(同67.1%減)だった。

■総合メデHD <9277>  1,693円  -89 円 (-5.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 総合メディカルホールディングス<9277>は大幅反落している。23日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高386億3900万円、営業利益6億8800万円、純利益2億4100万円となった。同社は18年10月1日に単独株主移転により設立したため前年同期との比較はないものの、同期間の総合メディカルの連結決算との比較では、売上高9.9%増、営業利益17.3%減、純利益43.9%減となり、2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。医業支援部門でルフト・メディカルケアのグループ化に伴う売上増があったほか、薬局部門ではM&Aを含む新規出店効果があり、売上高は実質増収を確保したが、株式譲受に伴う取得関連費用が利益を圧迫した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1653億1300万円(前期比14.3%増)、営業利益63億6700万円(同17.6%増)、純利益36億7200万円(同13.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■しまむら <8227>  7,820円  -240 円 (-3.0%)  11:30現在
 しまむら<8227>は反落している。23日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比17.5%減と15カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。接触冷感寝具「FIBER DRY 超COOL」のテレビCM放映などの販促を強化したものの、記録的な日照不足や低温などの天候不順により夏物商品の販売が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同16.8%減だった。

■東京製鐵 <5423>  815円  -24 円 (-2.9%)  11:30現在
 東京製鉄<5423>が4日ぶり反落。同社は23日取引終了後、20年3月期単独決算予想の修正を発表、売上高は従来計画の2100億円から2000億円(前期比3.4%減)と減額する一方、営業利益は120億円から130億円(同18.9%減)に増額した。鋼材価格の値下げに伴い売上高は見通しを引き下げたが、一方で原材料の鉄スクラップの価格低下が利益面で押し上げ材料となる。ただ、株価的にはトップラインの下方修正を嫌気する動きが優勢となった。

■タツミ <7268>  428円  +80 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 タツミ<7268>が急伸し、ストップ高の428円に買われている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「経営再建中の曙ブレーキ工業は日米欧で6工場を閉鎖・売却する方針を固めた」と報じられたこと受けて、同じくブレーキ部品などを主力とする同社に思惑的な買いが向かったようだ。記事によると、曙ブレーキ工業<7238>は世界で18カ所の工場を持つが、日本で1カ所、米国で3カ所、欧州で2カ所の向上が閉鎖・売却の対象になるという。これに対して曙ブレーキでは、「各地域においてさまざまな生産体制の最適化を検討しているが、具体的な内容、規模及び時期については、現時点で具体的に決定した事実はない」とコメントしている。

■コスモ・バイオ <3386>  1,175円  +114 円 (+10.7%)  11:30現在
 コスモバイオ <3386> [JQ]が急騰。23日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→2.6億円に2.2倍上方修正したことが買い材料視された。円高による採算改善に加え、利益率の高い商品・サービスの販売に注力したことが寄与。販管費を抑制したことも上振れに貢献した。併せて、通期の連結経常利益も従来予想の2.5億円→3.8億円に54.0%上方修正。減益率が38.0%減→4.5%減に縮小する見通しとなった。

■リネットJ <3556>  1,133円  +90 円 (+8.6%)  11:30現在
 リネットジャパングループ<3556>が急反発している。23日の取引終了後、18年12月10日に発行した第17回新株予約権(行使価額修正条項及び行使許可条項付)について、19年8月7日付で残存する全てを取得するとともに、取得後すぐに消却すると発表しており、希薄化懸念の後退から買いが入っているようだ。取得および消却する新株予約権の数は8870個(88万7000株)で、取得価額は381万4100円(新株予約権1個当たり430円)という。なお、同新株予約権は、モルガン・スタンレーMUFG証券及びSBI証券を割当先として2万2000個を発行したもので、これまでに計1万3130個が行使されている。

■日本エンタープライズ <4829>  184円  +12 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 23日、日本エンタープライズ <4829> が発行済み株式数の1.18%にあたる48万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は7月31日。

●ストップ高銘柄
 イメージ情報開発 <3803>  753円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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