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13日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で小反発、証券セクターに買い


13日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.36ポイント(0.05%)高の2910.74ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、1.40ポイント(0.05%)高の3048.66ポイントで取引を終えている。

中国の政策期待が強まる流れ。経済指標の下振れを受け、「当局は景気重視スタンスを強める」との見方が広がった。12日引け後に発表された金融統計では、国内金融機関の人民元建て新規融資が市場予想を下回っている。一部のアナリストは、「実体経済の下押し圧力を示唆する」と分析した。指数は小安くスタートしたものの、徐々に買いの勢いを増している。もっとも、上値は限定的。米中対立の警戒感が依然と漂っている。

業種別では、証券株が高い。中国銀河証券(601881/SH)が3.4%上昇した。市場活性化の期待感が高まっている。中国証券監督管理委員会の易会満主席は13日、金融をテーマとする政府主催の「陸家嘴フォーラム」で、ハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板(Science and technology innovation board)」の成立を宣言した。ハイテク株、医薬品株、発電株、食品・飲料株、インフラ関連株、不動産株の一角も買われている。

半面、このところ物色が続いた農業関連株は反落。農産企業の湖南全建米業(600127/SH)が4.9%、同業の新疆農業総合開発(600359/SH)が4.0%、農機メーカーの第一トラクター(601038/SH)が3.2%ずつ値を下げた。ゼネコン株、レアアース・非鉄株、自動車株、海運株も売られる。銀行株と不動産株の一角もさえない


一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が1.08ポイント(0.38%)高の288.74ポイント、深センB株指数が1.37ポイント(0.15%)安の929.43ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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