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「サイバーセキュリティ」がランキング2位、国策追い風に軒並み動意へ<注目テーマ>

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 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「サイバーセキュリティ」が2位に入っている。

 あらゆるものがネット空間とつながるIoT時代の到来が本格化しつつある。つれて、サイバー犯罪の脅威は我々のリアルな日常生活にも影響を及ぼす可能性が高まっている。一般家庭の電化製品やオフィス機器はもちろん、今後はエレクトロニクス武装が進む自動車なども5G環境下でIoT社会の端末と化す。ウイルス感染やサイバー攻撃のリスクに対して本腰を入れて対応を図る必要性に迫られていることはいうまでもない。

 もちろんこれは個人レベルではなく、企業や組織、国家レベルで論議を進めていかなければならない問題だ。世界的にサイバー攻撃が先鋭化するなか、国家安全保障の観点から各国政府は積極的に対策を講じていく構えで、日本も例外ではない。

 差し当たっては2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて対策が急務となる。大会の組織委員会や官民の中枢をターゲットとしたサイバー攻撃からの防御は、国策として取り組まなければならない。NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)は2年前の17年から、過去の五輪大会における攻撃や被害及び対策を学ぶ勉強会を定期的に開催している。また、警視庁では昨年5月に、業界の情報システム関係者らと共同でここ増勢一途となっている「標的型攻撃メール」に対する机上訓練などを実施していることも伝わっている。株式市場でもシステム関連の会社でセキュリティ分野に展開する銘柄に対してのマークが今後一段と高まることになりそうだ。

 関連銘柄としては、未知のウイルスを検知する技術で先駆し、標的型攻撃に特化したセキュリティソフトを展開するFFRI<3692>が筆頭格。さらにセキュリティソリューションで高実績を有し、コンサルティングや関連製品販売で高水準の需要を取り込むラック<3857>、ネットワーク監視サービスで企業のニーズを捉えるセキュアヴェイル<3042>、官公庁向けで高シェア商品を持ちハイスキルの専門人材も育成するSIG<4386>などが動意している。ここ急速人気化したソリトンシステムズ<3040>やNo.1<3562>などにもマーケットの視線が集中した。米HP系ソフト開発会社で認証セキュリティソフトなどに展開するジャパンシステム<9758>にも投資資金が流入している。

 また、このほかマークしておきたい銘柄としては、自組織の事業継続を最優先にサイバー攻撃の侵入を防ぐ「サイバーレジリエンス」でセキュリティ対策を支援するソフトバンク・テクノロジー<4726>、5G時代を視野に置きセキュリティ対策に多種多様な商品を提供するニーズウェル<3992>、サイバーセキュリティ及び暗号技術、デジタルフォレンジック、電子透かしなどの技術で定評のあるフォーカスシステムズ<4662>などがある。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2019年06月11日 13時21分

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