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NYの視点:米3月小売りも1-3月期GDPの成長見通し押し上げへ


米商務省が発表した3月の小売売上高は前月比+1.6%と、ネガティブサプライズとなった2月の-0.2%からプラスに改善した。伸びは2017年9月来で最大を記録し、消費鈍化懸念が後退した。通常は年末商戦が活発化する12月の小売りが予想外のマイナスに落ち込み、下落率が2009年来で最大を記録したほか、2月分も再びマイナスに落ち込んんだため、米国経済の成長鈍化懸念が一時浮上していた。

国内総生産(GDP)の算出に用いられるコントロールグループと呼ばれる自動車、建材、給油、食品を除く小売りは前月比+1.0%と、2月の-0.3%からプラスに改善。予想の+0.4%を上回った。3月の貿易赤字が予想以上に縮小したことに加えて、1-3月期国内総生産(GDP)の成長を押し上げる材料となる。

アトランタ連銀は17日に1-3月期GDPの成長予想を2.4%に引き上げたことに続いて、本日3月小売りの強い結果を受けて、さらに2.8%まで引き上げた。米銀大手JPモルガン銀も予想を従来の+2.1%から+2.9%へ引き上げた。ドルの下支え要因となる。

《CS》

 提供:フィスコ

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