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21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ216ドル高、ハイテク株を選好


■NY株式:NYダウ216ドル高、ハイテク株を選好

米国株式相場は上昇。ダウ平均は216.84ドル高の25962.51、ナスダックは109.99ポイント高の7838.96で取引を終了した。朝方は売りが先行したものの、昨日のFOMC発表を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まったほか、ハイテク株に買いが広がり、堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で銀行や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、DRAM半導体需要の減速に対応するため生産及び設備投資の削減を発表し大幅上昇。食品のコナグラ・ブランズ(CAG)は、決算内容が予想を上振れ急騰。レストラン運営のダーデンレストランツ(DRI)や携帯端末のアップル(AAPL)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。本日、新規株式上場したジーンズ・メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は公募価格を30%以上上回る好調な出だしとなった。一方で、医薬品のバイオジェン(BIIB)は、日本の同業エーザイと開発中のアルツハイマー治療薬の試験を打ち切り急落した。

マーケット終了後にスポーツ用品のナイキ(NKE)が発表した12-2月期決算は、売上高は予想に一致し、一株利益は上振れたものの、北米売上高が予想を下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ポンドは弱含み、合意なきEU離脱を警戒

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円38銭から110円96銭まで上昇し、110円80銭で引けた。3月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想以上に改善し、週次新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったため、米国経済の成長への懸念が後退し、ドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1397ドルから1.1343ドルまで下落し、1.1372ドルで引けた。ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想を下回りユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、126円14銭から125円71銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3173ドルから1.3004ドルまで下落。欧州連合(EU)は英首相と合意した協定案を再交渉する意思がないことを再表明し、合意なき離脱への警戒感が再燃。ポンドンド売りが加速。その後、EUは合意ない離脱の脅威を回避するため代替案を模索しているとの報道を受けて、ポンドは下げ止まった。ドル・スイスは、0.9915フランへ下落後、0.9946フランまで上昇した。


■NY原油:伸び悩みで59.98ドル、戻り売りの興味が上値を抑える

NY原油先物5月限は伸び悩み(NYMEX原油5月限終値:59.98 ↓0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.25ドルの59.98ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは59.66ドル-60.39ドル。原油在庫の急減が多少意識されたが、60ドル台には戻り売りの興味が残されており、原油先物は伸び悩んだ。米長期金利が下げ渋ったことや主要通貨に対するドル安が一服したことも原油先物の上昇を抑える要因となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.18ドル -0.46ドル(-1.61%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.13ドル +0.10ドル(+0.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)194.58ドル +0.26ドル(+0.13%)
インテル(INTC) 54.64ドル +0.82ドル(+1.52%)
アップル(AAPL) 195.09ドル +6.93ドル(+3.68%)
アルファベット(GOOG) 1231.54ドル +7.57ドル(+0.62%)
フェイスブック(FB) 166.08ドル +0.64ドル(+0.39%)
キャタピラー(CAT) 134.06ドル +1.05ドル(+0.79%)
アルコア(AA) 29.41ドル +0.62ドル(+2.15%)
ウォルマート(WMT) 99.06ドル +0.42ドル(+0.43%)
スプリント(S) 6.29ドル +0.01ドル(+0.16%)

《SF》

 提供:フィスコ

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