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勝利の秘訣はチャートにあり! GC示現接近の“好実態株”総ざらい <株探トップ特集>


―中国景気の減速も何のその、好業績で割安な好チャート銘柄で勝機をつかめ―

 5日の東京株式市場は、前日の米株安に加え、日経平均株価が強調展開となった後の目先的な過熱感もあり、利益確定売りが先行した。また、中国できょう開幕した全国人民代表大会で、19年の経済成長率の目標を2年ぶりに引き下げ、6.0~6.5%と設定したことも買い手控えにつながったようだ。しかし、こうしたなかでも個別銘柄物色の勢いは継続している。そこで、株価上昇の先行シグナルとされる25日・75日両移動平均線によるゴールデンクロス(GC)が接近している好業績予想の割安銘柄を、新たな上昇相場のリード役候補として注目したい。

●ピーエス三菱、土木事業の採算改善が利益を押し上げ

 ピーエス三菱 <1871> は2月7日、19年3月期の連結業績予想について、経常利益を39億4000万円から66億円(前期比23.4%増)へ、最終利益を28億円から49億6000万円(同29.0%増)へそれぞれ大幅上方修正した。手持ち工事の進捗が前回予想を下回ったことにより、売上高は1130億円から1080億円(同6.0%減)へ下方修正となったものの、主に土木事業の工事採算が改善したことで、売上総利益率が改善し、利益を押し上げている。

●システムリサーチ、好業績を背景に期末一括配当を増額修正

 システムリサーチ <3771> は1月30日に、19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の連結経常利益が前年同期比33.4%増の7億9000万円に拡大して着地したと発表した。また、2月8日には、19年3月期の期末一括配当を従来計画の50円から60円(前期実績は50円)に増額修正した。ソフト開発業務で既存顧客からの継続受注や新規顧客案件が増加しているほか、自動車関連をはじめとした製造業や金融・証券・保険業界の旺盛なIT投資需要を背景に、システム構築案件も伸びている。技術者の稼働率が高水準で推移していることに加え、経費削減や工数管理の徹底が進んでいることも利益改善につながっている。

●旭有機材、素形材製品直販化の進展で採算と販売力向上

 旭有機材 <4216> は1月31日、19年3月期の連結業績について売上高575億円(前期比14.6%増)、経常利益41億円(同20.5%増)、最終利益38億円(同36.4%増)と大幅な増収増益を予想している。同社は、素形材製品直販化の進展により、採算と販売力が向上している。また、配管材料は、国内で企業の設備投資が底堅く推移するなか、基幹製品を中心として販売は堅調に推移している。建材用途をはじめとした発泡材料では、トンネル掘削時に用いる固結材「AGSR」が、延期されていた主要工事の再開や使用現場の地質に起因する需要量の増加に伴い、販売を大きく伸ばした。電子材料用途を主力製品とする高機能樹脂は、東アジア市場で半導体並びに液晶用途が引き続き堅調に推移している。

●東洋BENG、顧客企業の堅調な情報化投資動向を背景

 東洋ビジネスエンジニアリング <4828> は1月31日、19年3月期の連結業績予想について、売上高を147億円から152億円(前期比12.8%増)へ、経常利益を8億7000万円から10億5000万円(同45.4%増)へ、最終利益を5億5000万円から6億6000万円(同36.4%増)へ上方修正した。顧客企業の堅調な情報化投資動向を背景に、受注が計画を上回って推移しており、売上高・利益を押し上げている。また、業績予想の上方修正に伴い、従来13円を予定していた期末配当を6円増額して19円にするとあわせて発表した。

●理研計器、半導体業界向け好実績を背景に通期業績を増額

 産業用ガス保安器、計測器最大手の理研計器 <7734> は2月14日、19年3月期の連結業績予想について、売上高を293億円から300億円(前期比6.8%増)へ、経常利益を51億円から54億円(同18.0%増)へ、最終利益を35億円から40億円(同26.0%増)へ上方修正した。主要顧客である半導体業界の先行きに減速の兆候が見え始めているものの、第3四半期までの業績が好調に推移したことを増額要因としている。また、同期間で為替差益を計上したことも最終利益を押し上げるとしている。加えて、従来15円を予定していた期末配当について、19年3月15日に創立80周年を迎えるのを記念して期末に4円の記念配当を実施し19円にするとあわせて発表した。年間配当は34円となり、前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。

●東テク、大型ビル向け空調機器や学校向けのエアコン改修工事が好調

 東テク <9960> は1月21日、19年3月期通期の連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は970億円から1000億円(前期比7.9%増)へ、経常利益は50億円から55億円(同15.4%増)へ、最終利益を32億円から36億円(同15.7%増)へ増額した。同社は、空調設備や計装設備の機器販売や工事などを展開しているが、大型ビルの建築ラッシュで空調機器の販売が好調なほか、学校向けのエアコン改修工事なども収益に寄与している。

●明治電機、自動車や産業機器向けの需要は堅調

 FAエンジニアリングを得意とする技術商社の明治電機工業 <3388> は1月30日、19年3月期第3四半期累計(18年4月-12月)の連結決算を発表した。売上高は604億1600万円(前年同期比26.0%増)、経常利益は34億200万円(同73.4%増)、最終利益は24億4800万円(同81.1%増)の大幅増益を達成した。通期予想の経常利益39億2000万円に対する第3四半期累計経常利益の進捗率は86.8%に達している。設備投資意欲の旺盛な自動車や産業機器向けに制御機器などが堅調な推移をみせている。

◆主な25日・75日GC目前の好業績、割安銘柄◆

           経常
銘柄 <コード>     増益率  株価  PER
PS三菱 <1871>    23.4   634   6.0
日本ハウス <1873>    2.8倍  458   6.4
学情 <2301>      19.5  1340  15.3
ディップ <2379>    16.5  1967  12.6
明治電機工業 <3388>  30.2  1815   7.5

RSテクノ <3445>   80.3  3150  13.0
システムリサ <3771>  27.9  2998  14.8
オークネット <3964>  11.2  1108  14.1
ビーグリー <3981>   59.0   890  11.1
旭有機材 <4216>    20.5  1630   8.2

アミューズ <4301>   23.3  2445  11.5
東洋BENG <4828>  45.4  2086  18.5
合同鉄 <5410>      2.6倍 1709   6.0
新日本電工 <5563>   74.6   245  14.9
ツガミ <6101>     35.2   795   8.4

OKK <6205>      2.0倍  846   8.4
カワタ <6292>     94.4  1442   7.0
ユニデンHD <6815>   2.0倍  2275  5.0
沢藤電 <6901>     50.6  1647  12.9
ファルテック <7215>  12.7   930   9.7

伯東 <7433>      25.7  1257   7.6
オーバル <7727>    48.4   252  13.1
理計器 <7734>     18.0  2221  12.9
A&D <7745>     37.2   811   6.9
河合楽 <7952>     27.1  3235  13.2

OUGHD <8041>   61.2  2619   8.1
東テク <9960>     15.4  2259   8.5

※株価は5日終値、単位:%、円、倍

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