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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 投資チャンス広がる絶好の「適温相場」


「投資チャンス広がる絶好の『適温相場』」

●取り組みやすい上昇曲線

 2月相場は、日経平均株価の月足チャートが陽線で終わった。1月に続き、2ヵ月連続の陽線であり、これは素直に評価できる。

 上昇スピードは超スローで、その結果、チャートの傾きはなだらかな丘状だ。米国市場が急な登山道を思わせる形状であるのに比べ、確かに見劣りがする。

 しかし、投資する立場からは、丘状の方が取り組みやすい。小刻みな上昇となるため、参加しやすいからだ。

 米国市場のように急ピッチで上がると、デイトレーダーたちにはそれでも問題はないだろうが、中長期での投資はどうしても参入しにくくなってしまう。

 「急落してしまうのでは」との不安や心配が先に立ち、手が出にくくなるからだ。

 この点、いまは取り組みやすく、正直いくらでも投資資金が欲しいところだ。投資魅力のある銘柄が日々どんどん増えているからだ。

 市場もそれに十分応えてくれている。現在の市場テーマでもっとも強いといえるのは「5G」だが、中核銘柄のアンリツ <6754> の動きにそれがよく現れている。

●新指標株となったアンリツ

 先週末は、アンリツが「5G RFコンフォーマンステスト」でスプリアス試験のGCF認証を取得したことを公表し、株価は飛んだ。

 株式投資をしている人なら、頭の中にパブロフの条件反射機能が備わっているに違いない。

「5G ⇒ アンリツ」

 という反射反応だ。市場環境が悪化している状況では、この反射反応が機能しないことがある。しかし、アンリツ株の急騰に見るように、いまは正しく反応している。

 つまり、市場環境は適温状態にあることになり、引き続き中小型株、反発開始銘柄、信用の取組妙味株、新値更新直後の一服株などを重点的に狙っていく作戦が成功する確率が高い。

 そこで、具体的には、まずはタムロン <7740> だ。 一眼レフカメラ用交換レンズで首位の会社だ。一眼レフカメラの需要は伸びなくなっているものの、新たな分野、ドローン向けが伸びており、この点に注目だ。

 特殊用途に強い製品としては内視鏡がある。この分野に強いのはオリンパス <7733> 。株価は高値圏ながら値動きが緩やかで、続伸力もあると見る。

 4月の入学、転勤シーズンが近づくと、なにかと荷動きが活発になる。すでに多忙ながら、さらに多忙となり、収益増が見込めるのが宅配事業。本来ならヤマトホールディングス <9064> となるところだが、企業イメージがなかなか好転しない。そのため投資対象としては、佐川急便を母体とするSGホールディングス <9143> への投資が安全度が高い。

 4月前に需要が急増するのは、ランドセルばかりではない。企業で使われているパソコン もそうだ。で、MCJ <6670> [東証2]がある。一般家庭ではパソコン需要は伸びなくなっているが、企業では伸び続けている。当然、周辺機器の需要も好調だ。

 そして、アンリツがこれだけ上がっていることから、他の5G関連株にも目を向けておこう。日本アンテナ <6930> [JQ]だ。基地局向けに強い。ただ、株価はこのところ連騰している。ちょい下げ狙いでいきたい。

2019年3月1日 記

株探ニュース

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