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<話題の焦点>=直近東証1部指定銘柄に注目、伸び盛り企業を改めて評価

 昨年12月から東証1部指定となる銘柄が相次いでいる。当然ながら東証1部指定は、上場企業の最終目的のステージであり、業績面での成長性、経営面での信頼度、株価面での安全性などで、お墨付きを獲得した伸び盛りの企業ということがいえる。また、特徴的なのは、昨年12月は日経平均株価が急落局面となり、全体相場の軟調地合いに押されて1部指定銘柄の株価が評価不足のままとなっているケースも多いことだ。そこで、“直近東証1部指定銘柄”を改めて点検してみた。

 個別銘柄では、12月3日指定のサニーサイドアップ<2180>に注目。同社が12日に発表した19年6月期第2四半期累計(7~12月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の5億6800万円に急拡大し、従来予想の2億3900万円を大きく上回って着地した。マーケティング・コミュニケーション事業のリテーナー案件、スポーツ事業の新規案件が伸びたことが寄与している。19年6月期通期計画の経常利益5億円をすでに13.6%も超過達成しており、通期業績の上方修正が濃厚だ。

 12月7日指定のチャーム・ケア・コーポレーション<6062>が4日に発表した19年6月期第2四半期累計(7~12月)の経常利益(非連結)は前年同期比56.8%増の6億5400万円に拡大した。既存の有料老人ホームで高い入居率を維持したうえ、新規開設した4ホームで入居が順調に進んだことが寄与している。同社は富裕層をターゲットとした高価格帯ブランド「チャームプレミア」シリーズの積極展開を進めており、2月と3月に合計3ホームの開設を計画している。

 12月14日に指定のOrchestra Holdings<6533>が14日に、19年12月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は95億円(前期比30.9%増)、営業利益は5億7000万円(同20.2%増)、最終利益は3億9200万円(同20.0%増)と大幅な増収増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。主力のデジタルマーケティング事業では、各主要サービスの受注見込および実績、既存大口取引先の動向、持続的な成長が見込まれるインターネット広告市況などを勘案し、引き続き取扱高が順調に伸長するものと見込む。ライフテクノロジー事業では、引き続き主力アプリである「チャットで話せる占いアプリ-ウラーラ」の新規ユーザー獲得のためのプロモーション施策を実施し収益拡大を図る。

 12月13日指定のクロスキャット<2307>は15日、従来18円を予定していた19年3月期の期末配当について、2円増額して20円にすると発表した。東証1部市場に指定されたことを記念して2円の記念配当を実施する。なお、前期実績に対しては2円の増配になる予定。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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