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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―


■J―HD <2721>  571円 (+80円、+16.3%) ストップ高

 ジェイホールディングス <2721> [JQ]がストップ高。19日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比77.1%減の2500万円に落ち込んだものの、続く19年12月期は前期比4.2倍の1億0400万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は不動産事業の収益が縮小するものの、Web事業で利益率の高い新規事業の売上拡大を見込む。役員報酬を含む人件費の見直しで販管費が減少することも業績回復に貢献する。

■フィット <1436>  743円 (+100円、+15.6%) ストップ高

 フィット <1436> [東証M]がストップ高。19日の取引終了後、不動産投資型クラウドファンディング「FIT FUNDING(フィットファンディング)」事業を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新事業は、1万円から始められる少額不動産投資サービスで、不動産投資の間口を広げ、さらなる新規顧客の獲得と実物資産としての戸建て賃貸経営へのステップアップを支援するとともに、既存顧客への提案バリエーションを増やすことを目的にスタート。第1号の出資者を2月19日から募集開始するとしている。なお、19年4月期業績への影響は軽微としている。

■アルコニックス <3036>  1,271円 (+147円、+13.1%)

 東証1部の上昇率トップ。アルコニックス <3036> が3日続急騰。19日の取引終了後、従来19円を予定していた19年3月期の期末配当を1円増額して20円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。なお、年間配当は39円(従来予想38円)となり、前期実績に対して7円の増配になる予定だ。同時に、74万株(発行済み株数の2.86%)、または8億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月20日から5月31日までで、うち24万株については20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した。また、大日本印刷 <7912> 並びに香港パートナー企業と合弁会社を設立すると発表した。リチウムイオン電池用材料の需要の取り込みや新たな商流開拓を図るのが目的で、出資比率はアルコニックス60.0%、大日本印刷25.1%。設立後、アルコニックスの連結子会社となる予定だ。

■テラ <2191>  276円 (+26円、+10.4%)

 テラ <2191> [JQ]が3日続急騰。19日の取引終了後、業務提携先である台湾ベクトライト・バイオメディカル(VB)社が、テラの技術とノウハウを用いたがん治療用免疫細胞の加工を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。テラでは、18年9月にVB社と業務提携を締結。同年10月からVB社への技術移転などを行い、既に完了しているという。今回、VB社で加工された細胞は、現地の複数の医療機関でがん患者に提供される予定で、VB社がテラの技術及びノウハウを実施すると、実施件数に応じたロイヤルティーがテラに支払われることになる。なお、業績への影響は19年12月期業績予想に織り込み済みとしている。

■平賀 <7863>  419円 (+34円、+8.8%) 一時ストップ高

 新聞折り込みチラシ主体の独立系総合印刷会社の平賀 <7863> [JQ]が一時ストップ高。ただ、PERは7倍台、PBR0.6倍台と依然として割安水準にある。また、19年3月期末の一括配当の配当利回りは3.4%と高い。同社は8日に19年3月期通期の単独業績予想を上方修正した。売上高を75億円から77億円(前期比2.8%増)へ、経常利益を1億6800万円から2億4000万円(同4.5倍)へ、純利益を1億1000万円から2億2500万円(同2.0倍)へ増額した。主力のチラシ・シール事業などをはじめとしてクライアントごとのニーズに合わせた提案を行ったことが奏功し、売上高が上振れる見通し。また、製品ごとの製造作業の見直しや工場の機械ごとの稼働率・生産性を上げることで原価改善を進めていることも利益押し上げに寄与する。

■シャープ <6753>  1,362円 (+96円、+7.6%)

 東証1部の上昇率8位。シャープ <6753> が急反発。75日移動平均線に急接近、売買代金も高水準に膨らみ底値もみ合い離脱の色を強めてきた。日経平均が2万1000円台でじりじりと水準を切り上げる展開にあるなか、同社株の出遅れ感は顕著で機関投資家とみられるリターン・リバーサル狙いの買いを呼び込んでいる。同社は18日、業界最小クラスの設置面積を実現したキャッシュレス対応レジを発売することを発表している。ハンドスキャナーや決済端末などの周辺機器を最大12台まで同時に接続できるもので、政府が後押しするキャッシュレス時代に向けた有力商品として期待がかかっている。

■ヤマシナ <5955>  75円 (+5円、+7.1%)

 ヤマシナ <5955> [東証2]が続急伸。同社は19日取引終了後、自動車部品をメインとするネジメーカーの山添製作所(埼玉県川口市)の全株式を取得し子会社化することを発表。この買収による業容拡大効果を材料視した短期資金の買いを誘った。株価は年初から70円を軸としたもみ合いを続けていたが、ここをマドを開けて上放れる格好となっている。

■MTG <7806>  2,830円 (+185円、+7.0%)

 MTG <7806> [東証M]が7日ぶりに急反発。19日の取引終了後、美容ブランド「ReFa(リファ)」のインショップを東京・有楽町のビックカメラ有楽町店3階に22日付でオープンすると発表しており、これを好感した買いが入った。同店舗は、家電量販店としては初の体験型ショップで、これまで家電量販店では一部品目のみの取り扱いとなっていた「ReFa」の全スキンケア商品を取り揃えるほか、美容知識が豊富なビューティーライフデザイナーによるカウンセリングを通じて、一人一人に合った美容機器・スキンケア商品を提案する。なお、2月22日から3月3日まで、オープンを記念して1階店頭の特設スペースで、顧客のライフスタイルに合わせたコラーゲンカクテルが味わえるイベントを開催するとしている。

■アマナ <2402>  780円 (+49円、+6.7%)

 アマナ <2402> [東証M] が6日続急伸。19日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比23.5%減の4.4億円と従来予想の5.7億円を下振れて着地したが、、19年12月期は前期比35.7%増の6億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期は映像やテレビCMの企画制作などの案件が伸びたものの、売上高が計画に届かなかったことが利益下振れの要因となった。今期は事業付加価値額の最大化を図るために、引き続き人員の拡充と生産性向上のための仕組みの構築を推し進めることで増収増益を目指すとしている。

■テクポイント <6697>  919円 (+55円、+6.4%)

 テックポイント・インク <6697> [東証M]が急反発。19日の取引終了後、映像受信用半導体「TP2850」が、中国華南地区大手カーナビゲーションメーカーの深セン市鼎微科技(トップウェイ社)の4G対応製品の新シリーズに全面採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。トップウェイ社は、中国の自動車アフターマーケットにおいて、華南地区の大手カーナビメーカーの一つとして多数の車載システム機器を出荷しており、特にAndroid対応カーナビの開発に力を入れている企業。TP2850は、既に今年1月には華南地区大手のカーナビ開発メーカーであるXYオート社にも採用が決まっており、現地機器メーカーへの採用が続いていることで、業績への貢献が期待されている。

■アイレックス <6944>  3,405円 (+200円、+6.2%)

 アイレックス <6944> [JQ]が続急伸。TCSホールディング傘下のシステム開発会社で、通信・IT機器トップメーカーのNEC <6701> とは通信コア技術を提供するなど関係が濃い。5G基地局の通信インフラ整備は中国のファーウェイ製品を除外して進められる見通しにあり、NECのシェアは相対的に高まることになる。同社はNECとのパイプを生かし、 5G普及に際してこれまで以上に商機を得る可能性があり、これを背景に株高トレンドが加速している。時価総額100億円程度と小型で信用買い残が少ない点も上値の軽さにつながった。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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