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季節要因で高まるプットコール・レシオ、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

2/20付の「DailyOutlook」では、プットコール・レシオについて考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『ザラ場でみると、昨年末には19,000円割れまで経験した日経平均株価は順調に値を戻し、先週には21,000円台を回復した』と伝えています。

続けて、オプション市場で投資家の強気・弱気を示す指標のひとつとしてプットコール・レシオ(PCレシオ)を挙げ、『市場心理が弱気に傾いていることを示しているようだ。同指標はプット(売る権利)の総建玉枚数をコール(買う権利)の総建玉枚数で割った値を用いるが、ここでは総建玉枚数でなく、総売買代金を使用して算出した。このところ低下しているとはいえ、2016年9月以降でみると高水準。コールに比べプットの売買が多く、投資家が株価下落に備える姿勢を崩していないように見える』と分析しています。

さらに、『もっとも日経平均株価の価格変動率を示す日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)と売買代金PCレシオを比較した場合、明確に似た動きを示すわけではない。また、売買代金PCレシオは9月前や3月前に高まるといった季節要因が見える。決算期末を控えた国内機関投資家などが保有株式の評価が大きく変動しないように、プットを利用しているのではないか。まさに直近はそのようなタイミングなのであろう。3月にはFOMC(米連邦公開市場委員会)や自動車関税問題など、米国発の懸念材料が意識されるものの、日経平均VIを見る限り、今のところ大きく心配していないとみるのが妥当と考える』とまとめています。

最後にレポートでは、『日経VIとPCレシオの推移』を紹介しています。詳しくは2/20付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

 提供:フィスコ

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