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中国経済の成長減速の影響については予断を持てない状況か


 中国国家統計局は18日、2017年の国内総生産(GDP)の伸び率を前年比+6.9%から+6.8%に下方修正すると発表した。同統計局が公表した資料によると2017年のGDPは、当初の発表値から6367億元引き下げ、82兆800億元となった。第2次産業(製造業と建設業)の伸びを6.1%から5.9%に修正し、情報技術サービスの伸びは4.2ポイント引き下げ、21.8%とした。

 21日発表される昨年10-12月期の中国GDPは前年比+6.4%で成長率はやや鈍化するとみられている。成長率の鈍化は織り込み済みだが、米国が中国からの輸入品に対する関税引き上げ(制裁措置の発動)を3月1日以降に実施した場合、中国のGDP成長率は前年比6%を下回る可能性があるとの見方が出ている。中国は減税の上積みや金融緩和などの景気対策を講じる見込みだが、中国経済の減速が世界経済に与える影響については予断を持てない状況が続くとみられる。
《MK》

 提供:フィスコ

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