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原油価格が3週連続上昇、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。原油価格が上昇していますね。週間では3週連続の上昇となり、先週末のWTI原油は1バレル=53.80ドルと昨年11月21日以来となる高値をつけました。そこで今回は原油市場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのレポートでは、原油価格の上昇について、
1.リスクオンの流れ
2.米中貿易摩擦の進展期待
3.OPECが今年からの減産合意に基づく6月までのOPEC加盟国および非加盟国による減産量を公表したこと
を挙げています。

まず『リスクオンの流れを好感して先週末のNY原油が上昇』したと伝えており、『先週末のNYダウは、米中通商交渉が前進するとの観測からリスクオンの流れが強まり、336ドル高となりました。これでNYダウの日足は、11営業日連続で陽線となりました』と考察しています。また、『12月の米鉱工業生産指数で製造業が10カ月ぶりの大幅上昇となったことも先週末のリスクオンの材料となりました』と分析しています。

次に米中貿易摩擦の進展期待について、『関係者からのコメントとして、「中国は2024年までに対米貿易黒字をゼロにすることを目指し、米国からの輸入を増やす6カ年計画を今月上旬の米中通商協議で示していた。」とのコメントが伝えられております』と解説し、『月末の通商交渉が前進する可能性も高まってきました』と考察。

需給に関しては、『国際エネルギー機関(IEA)が18日に発表した月報では、「2019年の世界的な原油需要の伸びは若干加速するとの予測を維持するが、経済活動は2018年よりも減速する可能性が高い。2018年の原油高の影響は弱まっており、これが経済成長の鈍化を相殺するだろう。」と指摘しております』と伝えています。

そして、18日にOPEC加盟国および非加盟国が『協調減産の国別減産目標や、6月までの減産量を公開しました』と述べており、続けて昨年12月7日のOPEC総会の状況について『サウジアラビアやロシアの減産目標が発表されても『それ以外の産油国の減産目標が公表されませんでした。それを受けて、「協調減産の減産順守は難しい」との観測が高まり、その後の原油価格が下落を続けました』と解説しています。しかし、『ここにきて各国の減産目標の詳細を公表したことにより、協調減産に対する信頼性がより高まりました』 と分析しています。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月21日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

 提供:フィスコ

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