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話題株ピックアップ【夕刊】(3):牧野フ、京写、エコモット

■牧野フライス製作所 <6135>  4,120円  -25 円 (-0.6%)  本日終値
 牧野フライス製作所<6135>やオークマ<6103>、DMG森精機<6141>といった工作機械株が軟調。日本工作機械工業会が15日に発表した昨年12月の工作機械受注速報によると、受注総額は1355億5100万円と前年同月に比べ18.3%減で3カ月連続のマイナスとなった。特に、外需の落ち込みが厳しい。米中貿易摩擦を背景に設備投資を見送る動きが出ていることなどが工作機械受注の悪化要因となっている様子だ。

■日本郵船 <9101>  1,782円  -9 円 (-0.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み安。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日15日時点で5日続落となり、昨年11月23日以来約2カ月ぶりに1100台割れとなった。中国景気の減速傾向を背景として中国経済との連動性が高いとされるばら積み船市況も軟化が目立ってきた。これを受けて足もと海運株への売り圧力が顕在化している。

■京写 <6837>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 京写<6837>がストップ高。自動車向けを中心にプリント配線基板の製造を手掛け、片面板の生産量では世界トップに位置する。15日取引終了後、業界初となるスクリーン印刷法による超微細な0603チップ部品サイズに対応可能な片面プリント配線板を開発したことを発表、これを材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■シリコンスタジオ <3907>  1,458円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ <3907> [東証M] が3連騰。15日大引け後に発表した18年11月期の連結最終損益は7.1億円の赤字(前の期は11.3億円の赤字)に赤字幅が縮小して着地。続く19年11月期は1.1億円の黒字と4期ぶりに黒字浮上する見通しとなったことが好感された。赤字が続いていたコンテンツ事業を前期にクリーク・アンド・リバー社 <4763> へ売却したことで同事業の損失がなくなるほか、開発推進・支援事業の採算性が改善することが寄与。コスト削減の進展で全社費用が減少することも黒字浮上に貢献する。

■エコモット <3987>  1,587円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 エコモット<3987>はストップ高。同社はIoTを活用した防災などインテグレーション事業を手掛けるが、15日取引終了後、KDDI<9433>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金を呼び込んだ。KDDIを引受先とする50万株の第三者割当増資と56万株の株式売り出しを実施。これによりKDDIは同社の発行済み株式の21%強を保有する第2位株主となる。今回の提携に伴いKDDIはIoTソリューション事業を強化し、センサー端末ラインアップや新技術の共同開発で連携を図る計画。

■ユビテック <6662>  302円  +50 円 (+19.8%)  本日終値
 ユビテック<6662>が急騰。同社はIoT分野に注力し、カーシェア車載機器やATM紙幣鑑別センサーなど情報端末向け技術開発で実績が高い。15日取引終了後、工場設備リアルタイム監視システム「D-COLLECT」の販売を開始することを発表。同商品は歩留まりの改善など生産効率化に向けたデータ分析を可能にするもので、需要開拓が期待できる。また、16日から18日にかけて東京ビッグサイトで開催されるロボテックス展への出展も行っている。

■アイケイ <2722>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 アイケイ<2722>がストップ高。15日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年6~11月)連結決算が、売上高93億5600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益2億1800万円(同57.9%減)、純利益1億4700万円(同60.3%減)と大幅減益となったが、アク抜け感から買いが入ったようだ。メーカーベンダー事業で、WEB・テレビショッピングルート(BtoC)及び海外・インバウンドルートが計画を下回って推移した。また、広告宣伝費に対する売り上げ効率がダウンしたことから販管費率がアップしたことも響いた。

■マルカキカイ <7594>  2,231円  +297 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 マルカキカイ <7594> が続急騰。15日大引け後に発表した18年11月期の連結経常利益は前の期比36.0%増の28.5億円に拡大して着地。続く19年11月期も前期比1.8%増の29億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は国内で自動車関連業界向けに工作機械の販売が大きく伸び、3期ぶりの過去最高益を達成した。今期は引き続き国内自動車業界の需要を取り込むほか、新規事業である食品機械の販売を軌道に乗せる構え。また、海外では中国市場でのローカル企業への拡販、アジアの景気底打ちによる設備需要増加を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の47円に増配する方針としたことも支援材料となった。増配は9期連続となる。また、前日終値ベースの予想PERが8.6倍→6.0倍に低下したことも買い気を誘った。

■メディアドゥ <3678>  2,420円  +189 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 メディアドゥホールディングス<3678>が3連騰。15日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を450億円から500億円(前期比34.4%増)へ、営業利益を9億3000万円から13億円(同39.8%増)へ上方修正したことが好感された。海賊版サイト閉鎖以降の回復状況が想定を上回って推移していることが要因という。ただ、無形固定資産の減損損失4億8400万円、投融資に関する評価損4億7800万円を特別損失に計上することなどから、最終損益は5億3100万円の赤字から12億5000万円の赤字(前期3億5800万円の黒字)へ下方修正した。なお、従来未定としていた期末一括配当は前期同様10円50銭を予定している。同時に発表した第3四半期累計(18年3~11月)決算は、売上高361億7400万円(前年同期比32.5%増)、営業利益9億5900万円(同36.5%増)、最終損益4億8800万円の赤字(前年同期3億900万円の黒字)だった。また、米子会社を通じて、世界最大級のアニメ・マンガのコミュニティサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」を運営する米マイアニメリスト社を買収するとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■FFRI <3692>  3,105円  +240 円 (+8.4%)  本日終値
 FFRI<3692>が続急伸。15日の取引終了後、「FFRI yarai」をクラウドで管理する次世代エンドポイントセキュリティー製品「FFRI yarai Cloud」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の「yarai Cloud」のリリースは、これまで以上に評価フェーズから利用開始の時間を短縮するだけではなく、運用フェーズに発生する更新作業の一部を削減可能にするのが狙い。オンライン環境のみで利用する顧客向けに、販売パートナー経由で販売するとしている。

●ストップ高銘柄
 リファインバース <6531>  1,387円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値
 DMP <3652>  4,760円  +700 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 デュアルタップ <3469>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 シー・エス・ランバー <7808>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 MSOL <7033>  5,040円  +700 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 エスケイジャパン <7608>  825円  -150 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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