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NYの視点:パウエル米FRB議長、当面利上げ見送る可能性を示唆


パウエル議長は10日ワシントンのエコノミッククラブでのインタビューで、「我々は辛抱強く、経済を様子見していく余地がある」と、当面大きな金利の変更を予想していないことを示唆した。米国経済は堅調だが、世界経済の成長は減速しており、中国経済の成長減速に懸念を表明した。

一方で、米国経済の成長が減速している兆候や景気後退のリスクが上昇している兆候は見られないと強調。バランスシートに関しては引き続き正常な水準に戻す意向で、現行の水準から著しく縮小させる方針を再表明した。従って、FOMCは引き続き引き締めを継続していくことになる。

一時4.5超ドルに膨れ上がっていたFRBが保有する米国債、住宅ローン担保証券(MBS)のバランスシートは現在、4超ドルを下回る。一部の市場関係者は利上げと同時のバランスシートの縮小は「過剰な引き締め」と警戒感を強めている。ただ、議長が「金利に関し、設定された軌道はない」としたほか、FRBの柔軟性を強調したことで、状況次第で、方針の変更も可能と考えられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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