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話題株ピックアップ【夕刊】(2):テクポイント、ファーマF、ナノキャリア

■テックポイント・インク <6697>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 テックポイント・インク<6697>がストップ高。米シリコンバレーを拠点とする半導体のファブレスメーカー。昨年9月JDR(日本預託証券)でマザーズに上場した。監視カメラ向け半導体で優位性を持っているのが特長で、足もとは先行投資負担が利益を抑えているものの来12月期以降の成長加速に期待が大きい。米国と中国のハイテク摩擦は、中国の得意分野である監視カメラなどハイテク企業排除の動きに発展しつつある。中国は国策として推進する「中国製造2025」の見直しも検討すると伝わるなど、米国の政治的圧力がかなり顕在化している。そうしたなか、米国に本拠を置く同社にとって、監視カメラ向け半導体で漁夫の利による商機拡大につながる可能性も意識される。

■理研グリーン <9992>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 理研グリーン <9992> [JQ]がストップ高。12日大引け後、18年10月期の連結経常利益を従来予想の4億円→5.4億円に36.3%上方修正したことが買い材料視された。主力の除草剤や産業用剥離・コーティング剤の販売が堅調に推移するなか、利益率の高い自社製品などの販売増加や原価低減が寄与し、採算が大きく改善した。前日終値ベースの予想PERが10.6倍→6.9倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ファーマフーズ <2929>  690円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 ファーマフーズ<2929>がストップ高。12日取引終了後、19年7月期の第1四半期(8~10月)連結決算を発表。売上高は25億7500万円(前年同期比59.6%増)、営業損益は3億9100万円の赤字(前年同期4億8300万円の赤字)、最終損益は3億8200万円の赤字(同4億5900万円の赤字)だった。田辺三菱製薬<4508>から契約一時金及びマイルストンを受領し大幅な増収を達成した。これを好感する形で投資資金が流入した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いた。売上高101億円(前期比27.2%増)、営業利益3億9000万円(同31.8%増)、最終利益3億2000万円(同2.2%増)を見込んでいる。

■日本サード・パーティ <2488>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 日本サード・パーティ<2488>がストップ高まで買われた。同社はきょう、自社提供する人工知能(AI)サービス「Third AI(サードアイ) コンタクトセンターソリューション」が、アマゾン ウェブ サービス (AWS)が提供するクラウド型コンタクトセンターサービス「Amazon Connect」と連携したと発表。「Third AIコンタクトセンターソリューション」は、これまでチャットボットをはじめ、さまざまなコミュニケーションチャネルに対して最適なAIを接続し、顧客の課題解決を行うサービスとして展開。Amazon Connectと連携することで「電話」に対するAI対応の機能を強化し、AIによるコンタクトセンターの「品質の向上」と「効率化」を実現するとしている。

■菊池製作所 <3444>  924円  +36 円 (+4.1%)  本日終値
 菊池製作所 <3444> [JQ]が高い。12日大引け後、19年4月期の連結最終利益を従来予想の5200万円→7億8000万円に15倍上方修正し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。12月21日に新規上場する自律制御システム研究所 <6232> [東証M]の保有株売却に伴い、株式売却益10.9億円が発生することが最終利益を大きく押し上げる。試作・金型製品や量産製品の販売が堅調で売上高も計画を上回る見通し。

■ナノキャリア <4571>  390円  +6 円 (+1.6%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が後場上昇。同社はきょう、セオリアファーマ(東京都中央区)と共同で準備を進めていた耳鼻科領域の開発候補品に関する第3相臨床試験について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験計画書を提出したと発表。最初の投与から2年程度での製造販売承認申請を目指すとしており、期待感からの買いが流入したようだ。

■旅工房 <6548>  1,305円  +20 円 (+1.6%)  本日終値
 旅工房<6548>が続伸。12日の取引終了後に発表した10月分の旅行取扱額が前年同月比23.1%増の23億218万円となったことが好感された。主力の海外旅行取扱高が同26.5%増の21億7000万円となったことが牽引役となった。また、国内旅行取扱額は同11.1%増の9800万円、外国人旅行取扱額は同50.9%増の3300万円だった。

■アセンテック <3565>  3,590円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 アセンテック <3565> [東証M]が続伸。12日大引け後、19年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億1000万円→3億8000万円に22.6%上方修正。増益率が15.7%増→41.8%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。テレワーク導入やセキュリティ対策需要の増加を背景に、仮想デスクトップの導入案件が想定より増える。また、先進の仮想化インフラ製品や国内大手クラウド事業者向けITインフラの継続受注なども寄与し、売上高が計画を17.4%も上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→14円(前期は10円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■フィンテック <8789>  110円  +1 円 (+0.9%)  本日終値
 フィンテック グローバル <8789> [東証M]が続伸。12日大引け後、来年3月16日にオープンするムーミンの物語を主題とした「ムーミンバレーパーク」の入園料が決定したと発表しており、業績貢献への期待が改めて高まったようだ。「ムーミンバレーパーク」の入園料は大人1500円、子供1000円に設定。1月中旬からオフィシャルサイトで前売りを開始する。また、同施設にはムーミン一家が暮らすムーミン屋敷やムーミンの物語を追体験できる有料アトラクションも用意する。同日、メッツァ開業記念株主優待の内容が決まったことも明らかにした。19年3月末時点で3000株以上を保有する株主に対し、ムーミンバレーパーク入園券2枚、5000株以上保有で同4枚を贈呈する。あわせて来園の際に受け取れるオリジナル手帳の引換券も送付する。

■ソフトフロン <2321>  125円  +1 円 (+0.8%)  本日終値
 ソフトフロントホールディングス<2321>が一時急騰。12日の取引終了後、子会社ソフトフロントジャパンが手話とITを組み合わせたさまざまなサービスを提供しているシュアール(東京都品川区)と共同で開発・提供している遠隔手話通訳サービス「LivyTalk Sign(リビートークサイン)」が、JAL<9201>に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。LivyTalk Signは、手話を必要とする人と手話がわからない窓口担当者とのコミュニケーションで手話通訳を必要とする際、タブレット端末を利用したテレビ電話により手話通訳を行うサービスで、17年6月にソフトフロントジャパンとシュアールが共同で提供を開始している。今回の採用により、12月11日からJALプラザ及び羽田空港の一部カウンターにLivyTalk Signが設置され、空港カウンターでのアクセシビリティの向上に貢献するとしている。

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