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外国人持株比率の高い銘柄が冴えない、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

11/20付の「DailyOutlook」では、外国人持株比率について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『株価の上昇・下落要因は銘柄ごとに違いがあるが、足元で売られている銘柄の傾向の1つとしてあげられるのが外国人持株比率が高いということだ』と伝えています。

続けて、TOPIX500採用銘柄を対象に、外国人持株比率で上位・下位に二分し、3月末以降の累積リターン(時価総額加重)を計測し、『外国人持株比率の低い銘柄群がアウトパフォームしており、その差は10月の株価急落以降拡大している。言い換えれば、これまで成長率が高く、優良銘柄として外国人投資家に保有されていた銘柄ほど売られる傾向にあるということだ。こうした銘柄は電気機器や化学、機械といった外需関連業種を中心に散見される』と分析しています。

さらに、『2014年度以降でみると、市場全体の上昇時や横ばい推移の際は、外国人投資家の保有比率が高い銘柄群のパフォーマンスが良好だった。一方、今回と同様の現象は2015年央から2016年前半にかけてもみられた。これはチャイナ・ショックなどがあり、中国景気の減速が懸念され、世界景気に不透明感が漂っていた時期だ。中国景気減速への懸念については、米中貿易戦争の影響はこれまでのところ限定的。しかし、半導体向け投資やスマホ市場減速の影響は出るだろう。ただ、中国政府は景気対策を講じており、その効果が発現するにしたがって、外国人持株比率が高い銘柄のアンダーパフォームが修正されよう』とまとめています。

最後にレポートでは、『外国人持株比率が高い銘柄群と低い銘柄群の推移』を紹介しています。詳しくは11/20付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

 提供:フィスコ

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