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前場に注目すべき3つのポイント~主力処を避けた中小型株での成長株物色に妙味


19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:主力処を避けた中小型株での成長株物色に妙味
■前場の注目材料:ヤマダ電、通期予想を下方修正、慎重なコンセンサスも下回る
■武田、包装ラインにAI、医薬品検査、目視からカメラに

■主力処を避けた中小型株での成長株物色に妙味

19日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り優勢の相場展開になろう。18日の米国市場では米長期金利の上昇局面が長期化するとの見方が強まり、ハイテク株を中心に売りが先行。また、中国経済の減速懸念からアジア株がほぼ全面安となったことも嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円安の22315円。円相場は1ドル112円10銭台と前日からは円高に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から日経平均はあっさり5日線を割り込み、再び直近安値水準での攻防を余儀なくされよう。東証1部の出来高が連日で12億株台にとどまる薄商いの中、インデックスに絡んだ売買に大きく振らされやすい状況が続くことになる。ただし、インデックスに絡んだ売買以外は、来週からの決算本格化を前に下を売り込む流れにはなりづらいとみられる。

そのため、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>などは重石になるものの、イレギュラー的な価格が形成されやすい中小型株などには、押し目拾いのタイミングを窺う動きもみられてくるだろう。また、前場半ばからは中国市場の動向に振らされる格好となることもあり、より主力処を避け、中小型株に向かいやすいところでもある。

下値不安がくすぶる中ではあるが、決算を手掛かりとした物色や材料性のある中小型株の一角などは下値の堅さが意識されている。外部要因を受けたインデックス主導の中では、個人主体の中小型株での成長株物色に妙味がありそうだ。


■ヤマダ電、通期予想を下方修正、慎重なコンセンサスも下回る

ヤマダ電<9831>は18日、2019年3月期業績予想を修正。売上高は従来の1兆7120億円から1兆6440億円、営業利益は721億円から294億円に下方修正している。営業利益は慎重に見ていたコンセンサス(505億円程度)を下回る計画となっている。家電販売だけに頼らない、新しい収益モデルを確立するための改革を進めているほか、に豪雨、台風、地震、酷暑等の季節的要因等の影響を受けた。


■前場の注目材料

・米長期金利低下
・好調な企業業績
・補正予算への期待
・日銀のETF購入

・武田<4502>包装ラインにAI、医薬品検査、目視からカメラに
・KYB<7242>改ざん影響拡大、国内シェア50%、きょうにも建物公表
・ブリヂストン<5108>ゴム人工筋肉、協業先を模索、要素技術開発、量産へ布石
・キヤノン<7751>群衆から特定人物発見、映像解析ソフト、来年にも投入


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 9月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+1.0%、8月:+0.9%)

<海外>
・11:00 中・7-9月期GDP(前年比予想:+6.6%、4-6月期:+6.7%)
・11:00 中・9月鉱工業生産(前年比予想:+6.0%、8月:+6.1%)
・11:00 中・9月小売売上高(前年比予想:+9.0%、8月:+9.0%)

《SF》

 提供:フィスコ

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