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【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、米株高や円安で一時2万4000円に迫る (9月21日)


日経平均株価
始値  23848.63
高値  23971.41(14:32)
安値  23764.05(10:20)
大引け 23869.93(前日比 +195.00 、 +0.82% )

売買高  20億7835万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆9626億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は6日続伸、一時300円近い上昇で2万4000円に迫る場面も
 2.NYダウの8ヵ月ぶり最高値と円安進行などを背景にリスクオン相場が継続
 3.中国・上海株高で投資家心理改善、石油、海運、鉄鋼など市況関連株が人気
 4.週末要因に加え、日米間の貿易協議を控えていることで引け際に上げ幅縮小
 5.広範囲に買い広がり、売買代金は3兆9600億円と5月末以来の高水準に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは251ドル高と大幅に3日続伸し、約8ヵ月ぶりに過去最高値を更新した。過度の米中貿易摩擦懸念が後退し、買いが優勢となった。

 東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時300円近い上昇で2万4000円台にあと一歩と迫る場面があった。

 21日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが約8ヵ月ぶりに最高値を更新したことを受けて買い気の強い展開となった。米中貿易摩擦問題に対する懸念が緩み世界的にリスクを取る動きが強まっている。中国・上海株市場が底入れの動きを強めたことや、外国為替市場で1ドル=112円台後半まで円安が進行したことで日経平均は後場に入り一段高に買われ、一時2万4000円大台まであと29円に迫る場面もあった。週末要因に加え、日米間の閣僚級貿易協議(FFR)を控えていることもあって、引け際に上げ幅を縮小したが、6日続伸となり、6日間合計の上げ幅は1200円を超えた。業種別には石油、海運、鉄鋼、非鉄など市況関連が値上がり上位を占め、金融株も広範囲に買いを集めた。東証1部の売買代金は4兆円近くに膨らみ、5月末以来の高水準だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>も強い動き。コマツ<6301>、昭和電工<4004>などが買われ、ファナック<6954>もしっかり。TATERU<1435>、スルガ銀行<8358>、グレイステクノロジー<6541>はストップ高となった。ブレインパッド<3655>、Ubicomホールディングス<3937>も一時値幅制限いっぱいに買われ、日本化学工業<4092>なども値を飛ばした。
 半面、ソニー<6758>が軟調、花王<4452>も売られた。アルプス電気<6770>が安く、東洋エンジニアリング<6330>は急落。スター・マイカ<3230>、日本農薬<4997>も大幅安となった。LIXILグループ<5938>、ネットワンシステムズ<7518>が下落したほか、TOTO<5332>も値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、TDK <6762> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 、ソニー <6758> 、ファストリ <9983> 。押し下げ効果は約43円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落はその他製品、金属製品、医薬品の3業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)保険業、(4)鉄鋼、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)化学、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△神戸物産 <3038>
 1→2の株式分割を実施。
△クスリアオキ <3549>
 6-8月期(1Q)経常は5%増益で着地。
△コラボス <3908> [東証M]
 「LINE カスタマーコネクト」との連携に向けた機能開発が順調に進捗。
△エクストリム <6033> [東証M]
 東証が信用規制解除。
△Jマテリアル <6055>
 今期経常最高益予想を20%上乗せ。
△小田原エンジ <6149> [JQ]
 モーター用巻線の新工場を建設。
△グレイス <6541>
 ゴールドマン・サックス証券が買い推奨。
△NF回路 <6864> [JQ]
 上期経常を2.1倍上方修正、通期も増額。
△デイトナ <7228> [JQ]
 株主優待制度を拡充。
△FCC <7296>
 東海東京調査センターが目標株価を3900円へ引き上げ。

▼夢みつけ隊 <2673> [JQ]
 東証が信用規制。
▼東洋エンジ <6330>
 ブラジル子会社にかかる訴訟の提起を発表。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)スルガ銀 <8358> 、(3)グレイス <6541> 、(4)Ubicom <3937> 、(5)エスクロAJ <6093> 、(6)トナミHD <9070> 、(7)日本化 <4092> 、(8)ユーシン精機 <6482> 、(9)ブレインP <3655> 、(10)CKサンエツ <5757> 。
 値下がり率上位10傑は(1)東洋エンジ <6330> 、(2)スターマイカ <3230> 、(3)日農薬 <4997> 、(4)ランビジネス <8944> 、(5)インターアク <7725> 、(6)小林産 <8077> 、(7)日伝 <9902> 、(8)カナデン <8081> 、(9)鎌倉新書 <6184> 、(10)MTI <9438> 。

【大引け】

 日経平均は前日比195.00円(0.82%)高の2万3869.93円。TOPIXは前日比16.42(0.92%)高の1804.02。出来高は概算で20億7835万株。東証1部の値上がり銘柄数は1591、値下がり銘柄数は456となった。日経ジャスダック平均は3803.19円(28.31円高)。

[2018年9月21日]

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