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日本円の先安観は後退するか?


 トランプ大統領は19日、米CNBCのインタビューに対し、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げに「うれしくない」と語ったほか、「強いドルは米国を不利な立場に置く」との見方を伝えたことから、ドル売り・円買いが活発となった。市場関係者の間からは「トランプ大統領がドル高や利上げを批判してもFRBの金融政策は変わらない」との声が聞かれており、20日のアジア市場でリスク回避的なドル売り・円買いがさらに広がる可能は低いとの声が聞かれている。

 ただし、トランプ大統領は中国人民元相場の下落についても言及しており、これをけん制しているとみられる。米中貿易摩擦がすみやかに解消されることは難しくなっているが、中国が人民元相場の下落をこのまま放置した場合、米国は通貨安についての批判を強める可能性がある。市場関係者の大半は円相場について米国が批判することはないと考えているが、日本円の先安観は後退するとの声が聞かれている。ドル・円については具体的なドル買い材料が影響されない場合、113円台前半が当面の上値目途になる可能性がやや高まっている。
《MK》

 提供:フィスコ

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