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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブレーキ、ラクオリア、東芝

■曙ブレーキ工業 <7238>  309円  +80 円 (+34.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 曙ブレーキ工業<7238>が急反発。きょう付の日本経済新聞で「40年ぶりにブレーキの新たな基本構造を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、従来よりもブレーキが安定するほか、最大3割軽量化できるとしており、世界的に進む低燃費車や電気自動車へのシフトに対応する。19年から量産して軽自動車やスポーツカー、産業機械などへの幅広い採用を見込むとしていることから、業績への貢献が期待されている。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,612円  +165 円 (+11.4%)  本日終値
 ラクオリア創薬<4579>が25日移動平均線を足場に急伸、底値圏離脱を鮮明としている。同社は疼痛疾患に強みを持つ創薬ベンチャーで、新規開発化合物の知的財産導出により収益を獲得するビジネスモデル。12日取引終了後、選択的TRPM8遮断薬(アザスピロ誘導体)の米国における特許査定を取得したことを発表、株価の押し上げ材料となった。同化合物は疼痛領域および泌尿器疾患領域で未充足の医療ニーズに応える画期的新薬として期待されており、これを手掛かり材料に短期資金が攻勢をかけた。

■アドベンチャー <6030>  24,320円  +1,910 円 (+8.5%)  本日終値
 12日、アドベンチャー <6030> [東証M]が6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、日本航空 <9201> の認可代理店として国内線の仕入れに強みを持つTETの全株式を取得し子会社化することも発表した。

■東芝 <6502>  337円  +21 円 (+6.7%)  本日終値
 東芝<6502>が急伸。午前11時に同社は、株主還元の方針に関するリリースを発表。今月1日に東芝メモリの株式譲渡が完了したことを受け、「譲渡益の一部について、7000億円程度を目途とした自己株式の取得による株主還元を可能な限り早く行う方針」を発表した。これを受け、同社株に買いが集まった。

■寿スピリッツ <2222>  6,190円  +270 円 (+4.6%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が3日続伸。東海東京調査センターが12日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を6550円から7030円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。フランセを中心とした首都圏エリアの継続的な成長に加えて、海外およびインバウンドの成長を見込んでおり、19年3月期業績予想は、会社予想の売上高406億円、営業利益58億円を上回る、売上高421億円(前期比12.6%増)、営業利益61億円(同21.4%増)の2ケタ増収増益を予想している。

■アイフル <8515>  369円  +15 円 (+4.2%)  本日終値
 アイフル<8515>は商いを伴い高い。みずほ証券が11日付で同社株の目標株価を415円から465円に引き上げており、これが好感された。同社の19年3月期のガイダンスが想定を上回る強気の計画であったことを評価、利益の期待成長率が他のノンバンクと比較しても高いということを確認し、株価は今後見直される可能性が高いと判断するとしている。株式需給面では、信用取組が大幅に買い長(売り残を買い残が上回る状況)ながら、日々の商いが高水準でそれほど上値の重荷とはなりにくい点も投資資金流入を誘う背景にある。

■エボラブルアジア <6191>  2,427円  +79 円 (+3.4%)  本日終値
 エボラブルアジア<6191>が続伸。12日の取引終了後、ショッピングサイト「Touch mall(タッチモール)」の運営を行うワンワールド(東京都港区)と国内航空券のOEM提供で業務提携を行うことで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ワンワールドは、地域格差による買い物難民をなくすという理念のもと、社会貢献型のショッピングサイト「Touch mall」の運営を行う企業。今回の提携は、国内航空券をOEMにより「Touch mall」会員向けに提供するというもので、これにより同サイト会員はより幅広いジャンルの買い物を楽しめるようになるという。また、エボラブルアジアにとっても新規顧客の獲得が見込まれる。なお、18年9月期業績への影響は軽微としている。

■加藤製作所 <6390>  2,943円  +73 円 (+2.5%)  本日終値
 加藤製作所<6390>は4日ぶりに反発し、25日移動平均線(2859円=12日終値ベース)を下支えに反発の兆しをみせている。PER12倍台、PBR0.6倍台と株価指標面では、依然として割安水準にある。同社が5月14日に発表した19年3月期通期の連結業績予想で、売上高900億円(前期比3.5%増)、経常利益45億円(同85.0%増)を見込み、年間配当は前期比15円増の95円を予定している。国内では、大都市圏での建設投資好調を受けて、クレーン・ショベルともに前年並みの需要を見込む。一方、海外では中国でのショベル需要の増加に加えて、アジア向けクレーンや北米向けクローラキャリア(不整地運搬車)需要の増加が見込まれ、これらが業績を牽引する見通しだ。

■イー・ガーディアン <6050>  3,325円  +75 円 (+2.3%)  本日終値
 イー・ガーディアン<6050>が5連騰で戻り足を強め、25日移動平均線も上抜けてきたことでトレンド転換を印象づけている。スマートフォンゲーム市場の急拡大でゲームサポート事業が収益に貢献しているほか、SNSの投稿監視サービスなども時流に乗り業績を後押ししている。子会社を通じ「IoTセキュリティコンサルティングサービス」などにも展開しており、サイバーセキュリティー関連株の一角としても注目されている。

■綜合警備保障 <2331>  5,360円  +100 円 (+1.9%)  本日終値
 ALSOK<2331>が上値追い態勢を強めている。前日こそ上昇一服となったものの今月1日の4915円を底値にほぼ一貫した戻り足をみせている。2020年の東京五輪開催を前に国策的な追い風で警備需要が高まりをみせており、特に同社は好採算の機械警備が収益を押し上げる構図となっている。また、少子高齢化社会に対応したビジネス領域の拡張にも前向きに取り組み、訪問介護や老人ホームなど介護関連市場の開拓に期待がかかる。株式需給面でも目先の実需売り圧力は解消されている。信用買い残、売り残ともに枯れた状態でなおかつ、浮動株比率が際立って低いことから上値の軽さを見込んだ短期資金が再流入している。

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