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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 4月反転高、市場の潮目変えた外国人買い


「4月反転高、市場の潮目変えた外国人買い」

●逆境の中、主力株堅調が発するサイン

 4月になったら外国人投資家たちが買い越しに転じる。私は3月の軟調局面でこう主張してきて、笑われたりしていたのだが、実際はどうか。

 外国人投資家たちは4月第1週・2週と連続で買い越している。4月第2週の海外投資家による日本株(現物)の買い越し額は、第1週が1584億円、第2週は845億円とまだその規模は小さいが、国内は企業、個人ともに売り越しを続けている中での買いである。

 ただし、4月になったからといって、いきなりドーンと大量に買ってくるようなことはない。まずは打診買いを入れるので、いまはスタート時点としてはまずまずの買いを入れてきていることになる。

 それでも東京市場への影響力は大きく、すでにその効果は現れ始めている。トヨタ自動車 <7203> 、ソニー <6758> などの緩やかな浮上がそれになる。

 これらの銘柄は、国内投資家、中でも個人が少々買ったところで継続的に上昇したりはしない。そんな銘柄がいまはスロースピードながら浮上に転じているのだ。前述したソニーにしても3月26日の安値4959円は、いまは5355円前後だ。19日には5425円の高値があった。

 驚くような上昇ぶりではないものの、いまなおネガティブ情報多数の環境であり、悲観的な見方が多い中で、こうした動きが見られるという事実はやはり軽視しないようにしたい。

●外国人買いに素直につくべし!

 特殊な銘柄、たとえば思いがけない材料で急騰していたマネックスグループ <8698> のような銘柄ではないのだ。ここにきて特に市場の関心を集めるような材料はないのに、考えようによっては堅調高になっている銘柄がある。この事実に気づくかどうかで、投資成果は大きく異なってくる。珍しくもなんともないばかりか、特別な買い材料もない銘柄が次第に上がっている。

 こんな現象が生じるのは、はやり外国人投資家たちが買い越しに転じているから。ここはそれに素直につきたい。

 そこで、注目したいのは、まずは原油価格の上昇が続いているのに、株価にそれが反映されているとはいえない三菱商事 <8058> だ。今後、見直し買いが見込める。

 宅配便の利益率向上が見込めるヤマトホールディングス <9064> も戻り高値圏ながら、一押しある場面は投資有利と見る。

 いまやインバンウド関連株ということばは死語に近くなっているが、海外からの来日客は増え続け、関連企業の収益も伸び続けていることを考えると、日本空港ビルデング <9706> 、そして現在、株価が低迷中のドンキホーテホールディングス <7532> だ。後者の浮上にはやや時間がかかってしまいそうだが、ここから大きく下げることは考えにくい。

 同様の観点から、オリエンタルランド <4661> も現在水準なら浮上する確率が高い。

 最後に美顔機、健康器具に強いヤーマン <6630> を。週末5%ほど上昇したため、小反落を待って投資したい。

2018年4月20日 記

株探ニュース

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