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話題株ピックアップ【夕刊】(1):トーエネク、イビデン、コマツ

■トーエネック <1946>  574円  +50 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 20日、トーエネック <1946> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の54億円→79.1億円に46.5%上方修正。減益率が34.2%減→3.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。親会社である中部電力以外の電気工事の遅れなどで売上は計画を下回ったものの、採算管理の徹底や工事施工の効率化による工事採算の改善が利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の11円→17円(前の期は14円)に大幅増額修正したことも支援材料。前日終値ベースの予想PERが14.9倍→9.5倍に急低下し、割安感も強まっている。

■イビデン <4062>  1,700円  +104 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 イビデン<4062>が急反発。20日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2650億円から2660億円(前の期比15.3%減)へ、営業利益が50億円から70億円(同69.0%減)へ、最終損益が635億円の赤字から630億円の赤字(前期75億3000万円の黒字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。電子およびセラミックセグメントともに想定を上回って推移したことに加えて、為替が想定より円安基調で推移したことが寄与した。なお最終損益については、固定資産の減損損失を特別損失に計上したことなどから修正幅が小さくなっている。

■KOA <6999>  1,640円  +99 円 (+6.4%)  本日終値
 KOA<6999>が3連騰し年初来高値を更新。20日の取引終了後に発表した17年3月期連結決算で、売上高456億円(前の期比0.3%増)、営業利益31億3600万円(同21.0%増)、純利益25億6300万円(同28.3%増)と2割強の営業増益となったことが好感された。自動車の電子化を背景に、日本やアジア、ヨーロッパの自動車向け売り上げが増加したことが業績を牽引。また、コストダウンの効果も利益を押し上げたという。なお、期末配当は従来予想の14円から1円増額して15円にするとしており、年間配当は29円となる。18年3月期業績については、第1四半期の業績予想のみ発表しており、売上高122億7000万円(前年同期比12.2%増)、営業利益12億8000万円(同76.9%増)、純利益9億3000万円(同10.5%増)を見込んでいる。

■技研製作所 <6289>  2,750円  +158 円 (+6.1%)  本日終値
 油圧式杭圧入引抜機などの建設機器を手掛ける技研製作所<6289>が連日の大幅高となった。同社は6日の取引終了後に、17年8月期第2四半期累計(16年9月~17年2月)の連結決算を発表した。連結経常利益は32億7800万円(前年同期比26.4%増)と大幅増益を達成した。この第2四半期累計経常利益は、通期計画の経常利益48億円(前期比17.9%増)に対して68.3%と高い進捗率となっている。  17年8月期第2四半期累計では、防災関連の公共工事向けを中心に主力の杭圧入機の販売が好調だったうえ、圧入工事も防潮堤関連などの受注が伸び、売上高も138億500万円(前期比20.0%増)を達成している。国土強靭化計画で国策となっているさまざま防災関連の工事で、同社のインプラント機械に代表される建設機械の需要は今後も拡大が期待される。株価は、好決算発表直後に急騰をみせたものの、その後は2400円台固めの推移となっていたが20日、21日と急動意をみせ、連日の新値追いとなった。

■ディー・ディー・エス <3782>  902円  +46 円 (+5.4%)  本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>が急伸。同社は指紋認証機器など生体認証ソフトや装置の開発を手掛ける。同社は20日、次世代オンライン認証規格「FIDO」に準拠した生体認証システムの構築を支援する「マガタマ ソリューションパッケージ」の提供を5月から開始することを発表、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んだ。株価は4月に入り調整局面にあったが、目先5日移動平均線を足場に急浮上に転じている。

■旭硝子 <5201>  916円  +35 円 (+4.0%)  本日終値
 SMBC日興証券が20日付で旭硝子 <5201> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を770円→1100円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、LCD用基板ガラスは販売面積の拡大と価格の下落幅縮小で17年12月期に増益転換すると予想。建築用・自動車用ガラスについても欧米地域で良好な受注環境が続くと指摘。さらに、東南アジアの需要拡大や生産能力の増強による化学品の成長により、バランスの取れた収益構造に変化することを評価している。

■住友大阪セメント <5232>  467円  +17 円 (+3.8%)  本日終値
 SMBC日興証券が20日付で住友大阪セメント <5232> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を430円→570円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、停滞していた国内セメント需要は16年後半から底打ちの兆しが見られ、18年3月期以降、回復すると予想。内需底打ちを背景とする販売価格の値上げも寄与し、18年3月期以降は増益に転換すると指摘している。

■コマツ <6301>  2,764円  +98 円 (+3.7%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など大手建機メーカーが堅調な値動きとなったほか、小型建機を手掛ける竹内製作所<6432>も高い。ムニューシン米財務長官やコーン国家経済会議委員長が大型減税や大規模インフラ投資に積極的な姿勢を示したことで、前日の米国株市場はNYダウが大幅上昇、インフラ関連として建機大手のキャタピラーなどが物色人気を集めた。日本の建機メーカーも米インフラ投資の恩恵を受けるとの思惑から、買い優勢の展開となっている。足もと為替が円安傾向に振れていることも追い風となった。

■資生堂 <4911>  2,955円  +75 円 (+2.6%)  本日終値
 資生堂<4911>が反発。20日、しわ改善効果のある薬用クリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」(医薬部外品)を6月21日に発売すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新製品は、「純粋レチノール」と呼ばれる薬用有効成分を配合したのが特徴。同社では2月に厚生労働省から純粋レチノールのしわ改善の効能について日本で初めて承認を得ていた。なお、全国のドラッグストアや百貨店など約1万5000店舗で販売するほか、同社の総合美容サイトでも販売するという。

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